本コンテンツでは、マネックス証券の銘柄分析ツール「マネックス銘柄スカウター」と「銘柄スカウター米国株」で、日本と米国のテクノロジー関連銘柄をスクリーニング・分析します。株式取引を検討している方やAI関連の銘柄を探している方はぜひお役立てください。
生成AIに続いて注目されているテクノロジーとは?
生成AIは人間からの指示を基にテキストや画像などのコンテンツを生成しますが、次なる技術として、具体的な指示がなくても自ら計画を立てて実行や修正を行い目標達成することができる「自律型AI」が注目されています。自律型AIの技術はデータ分析や自動運転、顧客対応、工場や倉庫の生産管理など様々な場面での活用が想定されています。
また、生成AI・自律型AIの研究開発、実用化には半導体メーカーやIT関連企業の存在が欠かせません。本コンテンツでは生成AIや自律型AIの拡大が追い風となりうる銘柄として、日本と米国それぞれの主要なテクノロジー銘柄をご紹介します。
日本の主要なテクノロジー銘柄
銘柄名 | オリジナル業種 | 株価 (9/19終値) |
売上高 成長率 (10年平均) |
営業利益 成長率 (10年平均) |
---|---|---|---|---|
信越化学工業(4063) | 各種化成品、半導体部材 | 4,632円 | 7.4% | 14.9% |
野村総合研究所(4307) | 大手Sier、金融・証券システム | 5,895円 | 6.5% | 10.1% |
オービック(4684) | 大手Sier、会計・財務システム | 5,364円 | 8.0% | 12.4% |
日本オラクル(4716) | 大手Sier | 16,325円 | 5.0% | 6.3% |
大塚商会(4768) | 大手Sier | 3,127円 | 6.2% | 7.2% |
ディスコ(6146) | 研磨機・研削盤、半導体製造装置 | 47,610円 | 12.1% | 20.1% |
荏原製作所(6361) | ポンプ、半導体製造装置 | 3,109円 | 6.2% | 11.3% |
ニデック(6594) | モーター | 2,680円 | 9.7% | 8.0% |
ルネサスエレ(6723) | 電子機器・部品大手 | 1,765.5円 | 5.6% | 8.1% |
TDK(6762) | 電子機器・部品大手、コンデンサー | 2,089円 | 7.4% | 12.0% |
アドバンテスト(6857) | 検査・分析機器、半導体検査装置 | 15,020円 | 16.9% | 29.8% |
レーザーテック(6920) | 半導体検査装置 | 19,185円 | 32.4% | 38.5% |
島津製作所(7701) | 医療機器、検査・分析機器、精密機器 | 3,706円 | 5.5% | 10.2% |
SCREENH(7735) | 半導体製造装置 | 13,775円 | 10.2% | 23.0% |
東京エレクトロン(8035) | 半導体製造装置 | 25,610円 | 14.8% | 23.0% |
SCSK(9719) | 大手Sier | 4,863円 | 7.2% | 9.0% |
(出所)2025年9月22日時点のマネックス銘柄スカウター。10年スクリーニングにて「オリジナル業種:IT、電子機器・部品、半導体」「時価総額:1兆円以上」「売上高成長率(10年平均):5%以上」「営業利益成長率(10年平均):5%以上」でスクリーニングしています。
※2025年9月22日時点で信用取引の規制措置が行われている銘柄はスクリーニング結果から除外しています。
世界トップクラスの半導体製造装置メーカー「東京エレクトロン」
企業概要
2024年3月期の売上高ベースで世界4位の半導体製造装置メーカー。半導体製造装置やフラットパネルディスプレイ製造装置の製造・販売を行う。提供する製品のうち、塗布現像装置・バッチ成膜装置・ガスケミカルエッチング装置などは世界1位、洗浄装置、プラズマエッチング装置・メタル成膜装置などはは世界2位のシェアを誇る。
通期業績推移
2025年3月期通期の売上高は過去10年間の最高を更新しており、売上高・営業利益ともにアナリスト予想を上回って着地している。過去10年間の平均成長率は売上高が14.8%、営業利益が23.0%と順調に業績を伸ばしている。2026年3月期については、7月31日に発表された1Q決算で売上高が前年同期比マイナス1.0%の小幅減収となっており、通期予想も前年度比マイナス3.4%と下方修正している。決算短信によると、顧客である半導体メーカーの設備投資計画に調整が見られることを下方修正の要因としており、今後の進捗に注目したい。

(出所)マネックス銘柄スカウター
※投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようにお願いいたします。
世界シェア50%超の半導体試験装置メーカー「アドバンテスト」
企業概要
世界シェア50%超の半導体試験装置メーカー。半導体デバイスや部品のテストシステム、メカトロニクス機器の製造・販売を行う。提供する半導体検査装置ではスマホ・PC・自動車等の機器に搭載される多種多様な半導体の動作をテスト・良否判定する。半導体テスタ(SoCテスタ、メモリ・テスタ)では世界最大手。主要取引先はTSMCとSamsung Electronics。
通期業績推移
2025年3月期通期の売上高は過去10年間の最高を更新しており、アナリスト予想を上回って着地している。過去10年間の平均成長率は売上高が16.9%、営業利益が29.8%と順調に業績を伸ばしている。2026年3月期については、7月29日に発表された1Q決算で売上高・営業利益がともにアナリスト予想を上回り、前年同期比でそれぞれ90.1%・295.7%と大幅な増収増益となっている。

(出所)マネックス銘柄スカウター
※投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようにお願いいたします。
デジタル製品の高機能化や小型化を支える「ディスコ」
企業概要
精密加工装置メーカー。半導体の基板材料となる「ウェハー」の製造工程・半導体の製造前工程および後工程向けの半導体製造装置・周辺装置・精密加工ツールの製造・販売を行う。半導体シリコンウェハーの切断装置・研削装置・研磨装置は世界トップ。PCやスマートフォンなどのデジタル製品に搭載されている半導体を小さく薄くすることで、デジタル製品の高機能化や小型化を支えている。
通期業績推移
2025年3月期通期の売上高は5期連続での増収で過去10年間の最高を更新しており、売上高・営業利益ともにアナリスト予想を上回って着地している。過去10年間の平均成長率は売上高が12.1%、営業利益が20.1%と順調に業績を伸ばしている。2026年3月期については、7月17日に発表された1Q決算で売上高・営業利益がともにアナリスト予想を上回り、前年同期比でそれぞれ8.6%増収・3.3%増益となっている。

(出所)マネックス銘柄スカウター
※投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようにお願いいたします。
米国の主要なテクノロジー銘柄
ティッカー | 銘柄名 | 業種 | 株価 (9/19終値) |
売上高 成長率 (10年平均) |
営業利益 成長率 (10年平均) |
---|---|---|---|---|---|
ADBE | アドビ | ソフトウェア | 365.90米ドル | 17.9% | 33.4% |
ADI | アナログ・デバイセズ | 半導体 | 245.33米ドル | 12.6% | 10.1% |
AMAT | アプライド・マテリアルズ | 半導体 | 190.10米ドル | 11.6% | 17.8% |
AMD | アドバンスト・マイクロ・デバイセズ | 半導体 | 157.39米ドル | 16.7% | 30.2% |
ANET | アリスタ・ネットワークス | ハードウェア | 149.61米ドル | 28.2% | 37.1% |
APH | アンフェノール | ハードウェア | 123.94米ドル | 11.0% | 12.1% |
ASML | ASMLホールディング | 半導体 | 932.15米ドル | 17.0% | 22.3% |
AVGO | ブロードコム | 半導体 | 344.94米ドル | 28.3% | 38.5% |
CDNS | ケイデンス・デザイン・システムズ | ソフトウェア | 373.35米ドル | 11.4% | 20.3% |
INTU | インテュイット | ソフトウェア | 687.92米ドル | 16.2% | 18.7% |
ISRG | インテュイティブ・サージカル | 医療機器・器械 | 438.72米ドル | 14.6% | 15.7% |
KLAC | KLA | 半導体 | 1,044.81米ドル | 15.8% | 22.5% |
LRCX | ラム・リサーチ | 半導体 | 126.92米ドル | 13.4% | 21.1% |
MSFT | マイクロソフト | ソフトウェア | 517.93米ドル | 11.7% | 16.4% |
NVDA | エヌビディア | 半導体 | 176.67米ドル | 39.5% | 59.6% |
TSM | 台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング・カンパニー(TSMC) | 半導体 | 264.87米ドル | 14.3% | 16.1% |
(出所)2025年9月22日時点の銘柄スカウター米国株。10年スクリーニングにて「業種:ソフトウェア、ハードウェア、医療機器・器械、半導体」「時価総額:1000億USD以上」「売上高成長率(10年平均):10%以上」「営業利益成長率(10年平均):10%以上」でスクリーニングしています。
AI向け半導体の開発を行う「エヌビディア」
企業概要
グラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU、画像処理半導体)の開発企業大手。AI向けGPUのほか、AIモデルの開発・学習に使用されるソフトウェアプラットフォームや、複雑な処理を行うためのデータセンターネットワークソリューションの提供も行っている。
GPUは従来PC用ゲームなどコンピュータ・プラットフォーム上での体験を向上するために使用されてきたが、現在ではAI分野における大規模言語モデルの実行に不可欠な半導体としての用途が拡大している。
通期業績推移
2025年1月期通期の売上高は5期連続での増収で過去10年間の最高を更新しており、売上高・営業利益ともにアナリスト予想を上回って着地している。過去10年間の平均成長率は売上高が39.5%、営業利益が59.6%と高成長を遂げている。2026年1月期については、8月27日(現地時間)に発表された2Q決算で売上高が会社予想のレンジ上限とアナリスト予想をともに上回り、前年同期比で55.6%増収となっている。

(出所)銘柄スカウター米国株
※投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようにお願いいたします。
AIの研究開発に巨額の投資を行う「マイクロソフト」
企業概要
消費者や企業向けのソフトウェア開発とライセンス供与を行う企業。Windowsオペレーティングシステム(OS)やOffice製品、Bing検索サービスなどで知られているほか、「Copilot」ブランドで生成AI機能の導入を進めている。なお、2019年から「ChatGPT」を始めとしたAIの研究開発を行うOpenAIと提携しており、2023年1月には今後複数年にわたり数十億ドルを追加出資することを発表している。
通期業績推移
2025年6月期通期の売上高は9期連続での増収で過去10年間の最高を更新しており、売上高・営業利益ともにアナリスト予想を上回って着地している。過去10年間の平均成長率は売上高が11.7%、営業利益が16.4%と順調に業績を伸ばしている。

(出所)銘柄スカウター米国株
※投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようにお願いいたします。
手術支援ロボットを開発する「インテュイティブ・サージカル」
企業概要
低侵襲手術を支援するためのロボットシステムの開発・製造・販売を行う企業。手術支援ロボット「ダヴィンチ」は世界中の病院に9,500台以上設置されている。最新モデルは既存製品のの10,000倍以上のデータ処理能力を搭載しており、患者の組織にかかる圧力を手術者へ伝える「フォースフィードバック」などの機能が搭載されている。
通期業績推移
2024年12月期累積の売上高は4期連続での増収で過去10年間の最高を更新しており、売上高・営業利益ともにアナリスト予想を上回って着地している。過去10年間の平均成長率は売上高が14.6%、営業利益が15.7%と順調に業績を伸ばしている。2025年12月期については、7月22日(現地時間)に発表された2Q決算で売上高がアナリスト予想を上回り、前年同期比で21.4%増収となっている。

(出所)銘柄スカウター米国株
※投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようにお願いいたします。
マネックス銘柄スカウターとは
マネックス銘柄スカウターとは、2017年10月の提供開始以来数多くのご好評をいただいている銘柄分析ツールです。「通常発表されない3か月に区切った業績推移」「10年スクリーニング」「業績予想修正履歴」「理論株価」「保有銘柄・配当情報」など投資判断に役立つ様々な情報をご提供しています。
企業が決算短信等では発表しない3か月に区切った業績推移を表示

様々な条件を設定して銘柄探しができる「10年スクリーニング」

業績予想の修正履歴と通期実績の推移をグラフ表示

理論株価と想定される株価の上値目途・下値目途をまとめて表示

銘柄スカウター米国株とは
銘柄スカウター米国株は、米国上場企業の分析にご利用いただける無料サービスです。様々な機能を搭載しておりますので、ぜひ投資する銘柄の選定や保有している銘柄の分析にご活用ください。
過去10期以上の企業業績をグラフで可視化
個別銘柄ページでは、売上高や営業利益などの重要な業績を過去10期以上に渡りグラフで表示しています。また、前期比の増減率を表示したり、10年前を100として指数化したりなど様々なグラフを表示できます。長期的に成長している銘柄なのか、リーマン・ショックなどの相場急変時に業績がどう変化したのかなどの見極めにぜひご活用ください。

四半期業績の推移で直近の業績トレンドをチェック
個別銘柄ページでは、3ヶ月ごとの四半期業績の推移もグラフで表示しています。直近の業績トレンドを確認し、比較的短期間の株価動向予測にご活用ください。

決算結果やアナリスト予想との比較をグラフで即時に確認
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