9月は、株主優待の権利確定を迎える銘柄が多い時期のひとつです。
「魅力的な優待はあるけれど、株価が下がるのが心配」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんなときに知っておきたいのが、現物買いと信用売りを組み合わせる「つなぎ売り」です。
つなぎ売りは、株価変動による損失リスクを抑える手法で、株主優待の権利取得を目指す際にも活用できます。本ページでは、その仕組みや取引方法、注意点を初心者の方にもわかりやすく解説します。
9月は株主優待銘柄が豊富
9月は、多くの企業が中間決算期を迎えることなどから、株主優待の権利確定を迎える銘柄も多い時期のひとつです。食品、買物券、カタログギフトなど、さまざまな優待から自分に合ったものを探せるタイミングです。
一方で、優待を目的に株を購入すると気になるのが株価の値下がり。そこで選択肢になるのが「つなぎ売り」です。

つなぎ売りとは?
つなぎ売りとは、同一銘柄を現物で保有し、信用取引で新規売建することをいいます。現物株式を保有して株主優待の権利を得ながら、株価が下落した際には信用取引の売りで利益が出るため、株価下落による損失リスクを抑えることができます。

※売買手数料や諸経費は考慮していません。
つなぎ売りの3ステップ

STEP1 現物買い
権利付最終売買日までに現物買いをします。(すでに現物株式を保有している場合は不要です。)
※現渡には旧NISA、NISA成長投資枠で保有されている株式はお使いいただけません。
STEP2 信用新規売建て
STEP1と同じ銘柄を同じ株数、信用取引で「新規売建て」します。
逆日歩が発生せずにお取引ができる一般信用取引の「短期信用」がオススメです。
STEP3 現渡による決済
権利付最終売買日の17時頃以降、保有している現物株で「現渡(げんわたし)」を行い、信用取引の売り建玉を決済します。
※現渡には旧NISA、NISA成長投資枠で保有されている株式はお使いいただけません
つなぎ売りには「短期信用」がオススメ
信用取引には制度信用取引・一般信用取引がありますが、つなぎ売りには逆日歩が発生せずにお取引ができる一般信用取引の「短期信用」が便利です。
「短期信用」とは、返済期間が15営業日の信用取引です。
一例として、権利確定までのスケジュールがどうなるかをご紹介します(月末が権利確定日の銘柄の場合)。
※権利確定日が月末とは異なる銘柄もございます。その場合、権利付最終日も異なりますのでご注意ください。
2026年9月の場合

つなぎ売り開始:
一般信用「短期」を利用した場合のつなぎ売りが開始できる日です。この日から権利付最終日までに現物株と信用売りを保有します。
権利付最終日:
17時頃以降に保有している現物株式を使って「現渡」をして信用取引の売り建玉を決済します。
制度信用・一般信用(無期)の場合は上記のつなぎ売り開始の日付に関わらず権利付最終売買日までにつなぎ売りをすればOKです。
つなぎ売りのコスト
- 現物株式の取引手数料(買い)
- 信用取引の取引手数料(新規建てのみ。現渡の場合取引手数料は発生しません)
- 貸株料
- 逆日歩(一般信用の場合は発生しません)
※権利付き最終日の大引け時点でつなぎ売りをしている場合、現物については税金が差引かれた配当金を受取り(配当金の約80%)、一般信用売建玉については配当相当額(配当金の100%)をお支払いいただきます。なお、確定申告することで配当相当額の支払いは譲渡損として、配当金にかかる約20%の源泉徴収税と損益通算することができます。
逆日歩に注意しよう!
逆日歩とは、制度信用取引で信用売り(空売り)時に発生する可能性がある追加コストです。
逆日歩の金額は、証券金融会社が株式を調達する際に行う入札によって後から決まります。そのため、事前には金額がわかりません。
せっかく、「つなぎ売り」で株価の下落による損失を相殺しても、逆日歩が発生することにより、思わぬコストがかかってしまう可能性があります。

つなぎ売りは信用取引口座の開設が必要です
マネックス証券でつなぎ売りを行うには、信用取引口座の開設が必要です。
ぜひ、信用取引口座の開設をご検討ください(スタート信用では売建て取引、および買建て取引含むワンデイ信用・スペシャル空売りはできません。)。
信用取引をはじめるには
信用取引は、マネックス証券の「証券総合取引口座」と「信用取引口座」の2つの口座を開設すると、ご利用いただけます。もちろんどちらも口座開設・維持費は無料です。
証券総合取引口座をお持ちの方
信用取引では、元本(保証金)に比べ、取引額が大きくなる可能性があるため、価格の変動等により元本を上回る損失(元本超過損)が生じることがあります。信用取引を利用するときは、その仕組みをよく知り、お客様自身の判断と責任において行うようお願いいたします。
また、信用取引口座の開設には一定の審査がございます。審査の結果によっては開設できない場合もございますので、あらかじめご了承ください。
信用取引をはじめるには
信用取引口座をお持ちでないお客様は、まず、信用取引口座をお申込みください。開設後は、信用取引口座情報へのアクセスや信用取引画面へのログインができます。
信用取引では、元本(保証金)に比べ、取引額が大きくなる可能性があるため、価格の変動等により元本を上回る損失(元本超過損)が生じることがあります。信用取引を利用するときは、その仕組みをよく知り、お客様自身の判断と責任において行うようお願いいたします。
また、信用取引口座の開設には一定の審査がございます。審査の結果によっては開設できない場合もございますので、あらかじめご了承ください。



