節税をしながら資産形成できる投資制度「NISA」が見直され、2024年からいわゆる新NISAが始まります。つみたてNISAにおいては投資可能期間が5年延長されることとなり、利用者全員にとってますます利便性が高まりました。つみたてNISAの基本から解説していますので、ぜひ最後までお読みください。
つみたてNISAとは、2018年に始まった少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。節税をしながら投資ができるため、投資初心者をはじめ幅広い年代の方に利用しやすい仕組みと言えます。
2024年に施行されるNISAの制度改正では、つみたてNISAの投資可能期間が現行の2037年から2042年まで5年延長されます。つみたてNISAで2042年に投資した商品については、20年間の非課税期間を経て2061年末までの利益が非課税となります。課税口座へ払出して引き続き運用することも可能です。
2022年につみたてNISAを開始した場合、40万円の非課税投資枠が2042年まで毎年設定されます(=投資可能期間は21年)。2022年の投資分は2041年までの利益が非課税の対象です。同様に2023年の投資分は2042年まで、2042年の投資分は2061年までとなります。
2042年につみたてNISAを開始した場合、40万円の非課税投資枠が2042年のみ設定されます(=投資可能期間は1年)。投資できる期間が1年間とのことでメリットがほぼないように見えますが、2042年の投資分は2061年まで非課税で運用することができます。
ここまでのご紹介を踏まえて、実際に非課税期間が終了した際のことが気になる方も多いのではないでしょうか。つみたてNISAの非課税期間が終了したときは次の2つの選択肢があります。
まずは売却せず引き続き特定口座や一般口座で運用する方法をご紹介します。非課税期間の利益に課税されることはなく、課税口座に払出し後の税金を計算する際の取得価格には払出し時点の価格を用います。取得価格がリセットされるため、購入時よりも値上がりしていればプラスですが、逆に値下がりしているとマイナスです。
次に非課税期間が終了するまでに売却するという方法をご紹介します。売却して得た利益はもちろん課税されません。非課税期間は最大20年ですが、自分のタイミングでいつでも売却することができます。
改正前のつみたてNISAは、年間の非課税投資枠が最大40万円、投資可能期間が20年(2018年~2037年)、40万円の投資枠を20年間フル活用すると総額は800万円となります。しかし制度改正で投資可能期間が5年延長されました。2023年以降に開始するよりも2022年にスタートする方が、投資可能期間が長い分、より節税のメリットを得られるでしょう。
※投資可能期間は5年延長されましたが、非課税期間は20年のため、同時に利用できる非課税投資枠の上限は800万円(40万円×20年)です。
NISAの制度改正についてFPの高山一恵さんに解説していただきました。つみたてNISA、一般NISA、ジュニアNISAの変更点を理解し、ぜひ今後の資産形成にご活用ください。
つみたてNISAは初心者から上級者まで投資経験を問わず幅広く活用できる制度です。マネックス証券のつみたてNISAならコストにこだわりたい方にこそおすすめです。
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ご注意
当コンテンツにて提供する情報は、作成時または提供時現在のものとなります。
最新の制度等の情報は、お客様ご自身で金融庁のウェブサイト等にてご確認ください。
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