「株価が下がっているときは、もっと下がって損が出そうだから見ているだけ」
「保有株の株価が下がると思っている。けれど、保有株は長期保有による優待特典があるから手放したくはない」
そんな経験はありませんか?
現物の株式は株価が下がった場合に損失が生じますが、信用取引には、「空売り(信用売り)」と呼ばれる株価が下落した時に利益を生む投資方法があります。
うまく活用することで株価の上昇局面だけでなく、下落局面でも利益を生み出すことができる有効な投資手段です。
さらに空売りを活用することで、リスクを抑えて株主優待を取得できる手法もあります。
例えば、左図の場合で、下記のような状況・考えに当てはまればリスクヘッジが見込めます。
空売りをすることで、その時点からの株価下落で利益が生じ、株価下落に対するリスクヘッジ(※)に成功します。
※現物株式は下落分の損失が生じますが、その損失分を空売りの利益が相殺してくれます。
「現物株」と「空売り」を併用し、リスクを抑えて株主優待を獲得する手法です。
一般的に、株価には、配当金や株主優待などの価値も付加されているとされており、権利落ち日には、それらの価値分、下落する傾向があります。
そこで、「現物株」を買うことで株主優待等の権利を取得しつつ、「空売り」で株価下落の相殺を図ることを「つなぎ売り」と言います。現物株の損失と空売りによる利益を相殺しようというものです。
そうすることで、リスクを抑えて株主優待などの権利を獲得することができます。(※)
※逆日歩による費用が発生する場合もありますので、ご注意ください。
株価が下がったら利益が出る。不思議ですよね?
でも、その仕組みを理解すると実は難しいこともありません。仕組みを理解して、有効的に使いましょう。
株を売る場合(信用売り)
「借りたときの株式価値-返すときの株式価値」が空売りをした際の損益となります。
そのため、返すときに借りた株式価値(株価)が下がっていれば、返す金額も少なくなる=利益になります。
反対に、返すときに借りた株式価値(株価)が上がっている場合には、返す金額が多くなる=損失になります。
このように証券会社から株式を借りて、借りた株式を売ることで、相場が下がるときにも利益が出せます。
例1:100万円で空売りした株が、返すときに90万円の株価になっていた場合の損益。
100万円(借りたときの株式価値)-90万円(返すときの株式価値)=+10万円
例2:100万円で空売りした株が、返すときに110万円の株価になっていた場合の損益。
100万円(借りたときの株式価値)-110万円(返すときの株式価値)=-10万円
信用取引には信用取引口座の開設が必要です。(無料)
信用取引を行うためには、信用取引口座が必要です。
信用取引は、投資した資金(保証金)に比べて大きな利益が期待できますが、その一方で価格の変動が予想と違った場合には、損失も大きくなります。信用取引を利用するときは、その仕組みをよく知り、お客様自身の判断と責任において行うようお願いいたします。
また、信用取引口座の開設には審査がございます。審査の結果によってはお申込を受けかねる場合もございますので、あらかじめご了承ください。
マネックス証券では、信用取引の自動決済発注サービス「みまもるくん(無料)」を提供しております。
お客様ご自身で決済しなくとも、信用取引の建玉の損失割合が、事前に設定した損切り決済率に達すると、自動で決済注文を発注するサービスです。
株式取引で重要なポイントである損切りを自動で行うことが可能になり、リスク管理がしやすくなります。
新たに信用取引口座を開設された方を対象に口座開設当日から起算して31日以内に約定した信用取引での取引手数料(税別)を、最大10万円までキャッシュバックいたします。
講師:福永 博之氏
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国際テクニカルアナリスト連盟 国際検定テクニカルアナリストの福永博之氏(株式会社インベストラスト代表取締役)を講師に迎え、信用取引の基礎から、じっくりご説明しています。
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