直近のマーケットは中東情勢の影響を受け、株価の乱高下が続く不安定な状況となっています。こうした局面では、株価の短期的な変動に一喜一憂せず、株主優待を楽しめる銘柄に注目するのも一つの投資戦略です。
そこで今回は業績の安定性や利益率にも着目しながら、株主優待で食品を提供している銘柄をスクリーニングしてみました。
株主優待のある銘柄の発掘方法
銘柄スカウターでは、スクリーニング機能の「10年スクリーニング」を使って株主優待を提供している銘柄を抽出することができます。「基礎条件」の「株主優待」の欄にチェックを入れれば、様々な条件に併せて、株主優待を提供している銘柄を同時にスクリーニングが可能です。気になる銘柄の分析や投資判断の参考に、ぜひ銘柄スカウターをご活用ください。

スクリーニング条件
【基礎条件】
時価総額:500億円~
株主優待:あり
【詳細条件】
[通期]成長率 (3/5/10年)(売上高):5年・10.0%~
[通期]利益率 (3/5/10年)(営業利益):5年・10.0%~
[今期コンセンサス]10年間の最高更新(当期利益):最高更新が予想される銘柄
スクリーニング結果
| 銘柄名(銘柄コード) | 業種 | 株価 (3/26終値) |
時価総額 | 5年成長率 (売上高) |
5年利益率 (営業利益) |
|---|---|---|---|---|---|
| ヒューリック(3003) | 不動産業 | 1,862 | 14,295億円 | 16.5% | 27.2% |
| テクマトリックス(3762) | 情報・通信 | 1,711 | 762億円 | 18.6% | 10.8% |
| オークネット(3964) | 情報・通信 | 2,409 | 1,157億円 | 21.6% | 15.0% |
| ロート製薬(4527) | 医薬品 | 2,376 | 5,610億円 | 10.4% | 13.8% |
| テルモ(4543) | 精密機器 | 2,094 | 31,003億円 | 10.5% | 15.5% |
| MARUWA(5344) | ガラス土石 | 59,140 | 7,317億円 | 11.7% | 32.4% |
| KeePer技研(6036) | サービス業 | 3,040 | 860億円 | 21.6% | 29.7% |
| ユニオンツール(6278) | 機械 | 14,880 | 2,943億円 | 12.0% | 19.7% |
| 荏原製作所(6361) | 機械 | 4,642 | 21,223億円 | 12.9% | 11.0% |
| 山一電機(6941) | 電気機器 | 8,710 | 1,901億円 | 10.9% | 15.7% |
| JIA(7172) | 証券・先物 | 1,925 | 1,175億円 | 17.0% | 29.4% |
| マニー(7730) | 精密機器 | 1,542 | 1,650億円 | 14.5% | 29.5% |
| バンダイナムコH(7832) | その他製品 | 4,010 | 26,065億円 | 11.40% | 12.1% |
| アシックス(7936) | その他製品 | 4,363 | 32,045億円 | 19.80% | 10.9% |
| サンリオ(8136) | 卸売業 | 5,200 | 13,281億円 | 21.30% | 15.6% |
| 大和証券G本社(8601) | 証券・先物 | 1,566 | 24,569億円 | 15.30% | 13.3% |
| ビジョン(9416) | 情報・通信 | 1,154 | 588億円 | 18.60% | 12.1% |
| NSD(9759) | 情報・通信 | 2,809 | 2,416億円 | 10.60% | 15.50% |
(出所)2026年3月26日時点のマネックス銘柄スカウター
- 2026年3月26日時点で信用取引の規制措置が行われている銘柄はスクリーニング結果から除外しています。
- 株価の小数点1位は四捨五入をして表示しております。
一部の銘柄をピックアップして分析
上記のスクリーニング結果のうち、食品を株主優待として提供している銘柄をピックアップしてご紹介いたします。
ヒューリック(3003)
企業概要・株主優待
ヒューリックは、都心の不動産を中心に事業を展開する不動産会社で、安定した賃貸収益を主力とする企業。オフィスビルや商業施設などを保有・運営し、特に駅近など立地の良い物件に強みを持つ。また、物件の建替えや開発を通じて資産価値の向上を図るなど、成長戦略にも積極的に取り組んでいる。さらに、ホテルや旅館などの運営にも展開しており、収益源の多様化も進めている。
同社は株主優待制度も充実しており、カタログギフト形式の優待を実施している。食品など実用性の高い商品を選べる点が魅力で、長期保有することで内容がグレードアップする仕組みも採用されているのもうれしい。

優待内容:300株以上2年以上の継続保有で6,000円相当のグルメギフト
株主優待獲得に必要な最低金額:558,450円(2026年3月25日終値を元に算出)
権利付最終日:2026年12月28日
企業の成長率・売上高
通期売上高は右肩上がり。2期連続増収で、5年平均成長率は16.5%。最近では金利上昇の逆風を受けながらも、国内外からの事業用不動産への投資意欲が堅調なことに加え、賃金上昇が見込めるオフィスを中心に大型取引が成立した等の要因により、2025年12月期の発表では期初の連結業績予想に比較して89億円、対前期比で185億円の増加を記録している。

(出所)マネックス銘柄スカウター、企業IR資料
※投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようにお願いいたします。
テクマトリックス(3762)
企業概要・株主優待
テクマトリックスは、ITソリューション事業と医療システム事業を展開する独立系のIT企業。ソフトウェアやセキュリティ分野に強みを持ち、企業向けのシステム構築や運用支援を手がける。加えて、医療機関向けの情報システムも提供しており、安定した収益基盤を築いている点が特徴。
また、保有株数や保有期間に応じて商品が選べるカタログギフトが贈呈される。IT企業でありながら、食品など実用性の高い内容となっており、優待を楽しめる銘柄の一つ。

優待内容:500株以上の保有でスープギフト等。1000株以上で霜降り牛モモすき焼き等
株主優待獲得に必要な最低金額:855,500円(2026年3月25日終値を元に算出)
権利付最終日:2026年9月28日
企業の成長率・売上高
売上高は10期連続増収と好調が続く。同社のコア事業である情報基盤事業においてサイバー攻撃等の脅威により需要が拡大している点や、自動者のIT化に伴う車載ソフトウェアなどのニーズが底堅く、好調な受注環境を維持。2026年3月期の決算発表では、これらの取り組みを受け、509億85百万円と前期比42億55百万円(9.1%)の増加となり、第3四半期連結累計期間としては過去最高を記録。

(出所)マネックス銘柄スカウター、企業IR資料
※投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようにお願いいたします。
ユニオンツール(6278)
企業概要・株主優待
ユニオンツールは、プリント基板用の微細ドリルを主力とする精密工具メーカーで、電子部品の製造工程に欠かせない工具を手がける。特に、スマートフォンや半導体関連に使用される高精度ドリルで高いシェアを持ち、海外売上比率も高いグローバル企業。
株主優待としては、保有株数に応じて新潟県産のお米などの食品が贈呈されるのが特徴で、実用性の高い内容が特徴。業績は電子部品市況の影響を受けやすい側面はあるものの、高い技術力と優待の魅力をあわせ持つ銘柄として注目したい。

優待内容:100株以上の保有でお米5kg
株主優待獲得に必要な最低金額:1,488,000円(2026年3月25日終値を元に算出)
権利付最終日:2026年6月26日
企業の成長率・売上高
2期連続増収で過去10年間の最高を更新している。特に、AIサーバーやデータセンター向けに使用されるパッケージ基板や高多層基板を中心に、AI関連領域の需要が市場全体を明確に牽引。2025年12月期の決算短信では、当連結会計年度の売上高は40,165百万円(前期比23.2%増)と過去最高を更新。
また、売り上げ構成は日本とほぼ同じ割合でアジアでの売り上げを獲得しており、業績推移も日本と同様に好調に推移している。

(出所)マネックス銘柄スカウター、企業IR資料
※投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようにお願いいたします。
大和証券G本社(8601)
企業概要・株主優待
国内大手の総合証券会社で、リテール・ホールセールの両分野で幅広い金融サービスを提供。個人投資家向けの資産運用サービスから、法人向けの投資銀行業務まで展開しており、日本を代表する証券グループの一つ。
保有株数に応じてカタログギフトや名産品などが贈呈。長期保有による優遇制度もあり、配当とあわせてインカムゲインを重視する投資家にとって魅力のある銘柄。金融市場の動向に業績が左右される面はあるものの、優待と配当を組み合わせた投資対象として注目できる。

優待内容:1,000株以上の保有でカタログより選択等
株主優待獲得に必要な最低金額:1,565,500円(2026年3月25日終値を元に算出)
権利付最終日:2026年3月27日
企業の成長率・売上高
足元で業績の拡大が続いており、4期連続の増収を達成。直近では株式市場の活況を背景に取引が増加し、委託手数料の伸長が業績を押し上げた。
2026年3月期の決算短信によると、第3四半期累計期間の営業収益は前年同期比4.8%増の1兆756億円、純営業収益は同10.8%増の5,225億円と堅調に推移。収益性の改善も進んでおり、利益面でも成長が確認できる。
また、2026年度の経常利益については、自社アナリスト予想で前年から約6.3%の増益が見込まれており、引き続き安定した成長が期待できる。

(出所)マネックス銘柄スカウター、企業IR資料
※投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようにお願いいたします。
マネックス銘柄スカウターとは
マネックス銘柄スカウターとは、2017年10月の提供開始以来数多くのご好評をいただいている銘柄分析ツールです。「通常発表されない3か月に区切った業績推移」「10年スクリーニング」「業績予想修正履歴」「理論株価」「保有銘柄・配当情報」など投資判断に役立つ様々な情報をご提供しています。
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