高市政権の発足以降、株式市場では政権による成長投資推進への期待を背景とした「高市ラリー」が注目されています。その中で相対的に強い値動きを見せているセクターが機械業です。本記事ではマネックス銘柄スカウターを使用して、高市政権下で株価上昇が期待されている「機械業」セクターの中でも業績が好調な銘柄について分析していきます。
高市ラリーで注目される業種とは?
高市政権が発足してから早くも3か月が経ちました。
日経平均株価は年明け以降も堅調に推移しており、なかでも「高市ラリー」の影響を受けている銀行セクターや機械セクターの強さが目立っています。
今回は、「好調なセクターは分かったけれど、そこからどのように銘柄を絞り込めばよいのか?」という疑問にお答えします。
また以下の動画では、高市ラリーの背景とあわせて、マネックス銘柄スカウターを活用したスクリーニング方法について解説しています。ぜひご参照ください。
スクリーニング条件
「マネックス銘柄スカウター」の10年スクリーニングで業種を「機械」に絞り込んだうえで、ご自身が気になる詳細条件を設定し、さらにスクリーニングを行うことができます。
今回は、以下の条件で絞り込みを行いました。
[基礎条件]
機械
[詳細条件]
-
[通期]
成長率 (3/5/10年)(売上高):3年・10.0%~
成長率 (3/5/10年)(営業利益):5年・10.0%~ - [今期コンセンサス]10年間の最高更新(売上高):最高更新が予想される銘柄
【指標】
実績ROE:12%~
PBR:1倍以上
スクリーニング結果
| 銘柄名 (銘柄コード) |
業種 | 株価 (1/23終値) |
3年成長率 (売上高) |
5年成長率 (営業利益) |
実績ROE |
|---|---|---|---|---|---|
| ディスコ(6146) | 機械 | 66,500 | 15.7% | 35.6% | 27.6% |
| イワキ(6237) | 機械 | 2,601 | 12.2% | 22.6% | 12.6% |
| タツモ(6266) | 機械 | 2,670 | 17.7% | 44.1% | 19.3% |
| 日精ASB機械(6284) | 機械 | 6,430 | 13.0% | 17.0% | 13.9% |
| ローツェ(6323) | 機械 | 3,509 | 22.9% | 32.8% | 22.5% |
| 荏原製作所(6361) | 機械 | 4,816 | 12.8% | 22.6% | 16.2% |
| オルガノ(6368) | 機械 | 15,775 | 13.4% | 25.7% | 21.7% |
| サムノ(6387) | 機械 | 4,810 | 13.4% | 21.0% | 13.1% |
| ガリレイ(6420) | 機械 | 3,890 | 10.8% | 12.8% | 12.3% |
| 竹内製作所(6432) | 機械 | 6,260 | 14.8% | 24.0% | 16.6% |
| セガサミーH(6460) | 機械 | 2,310 | 10.2% | 11.7% | 12.2% |
| IHI(7013) | 機械 | 3,600 | 11.5% | 24.6% | 26.3% |
(出所)2026年1月26日時点のマネックス銘柄スカウター
- 2026年1月26日時点で信用取引の規制措置が行われている銘柄はスクリーニング結果から除外しています。
- 株価の小数点1位は四捨五入をして表示しております。
一部の銘柄をピックアップして分析
今回は10年スクリーニングで売上高や営業利益が好調な銘柄として抽出された銘柄結果のうち、一部をピックアップして分析します。
ディスコ(6146)
企業概要
半導体や電子部品の製造工程で使われる精密加工装置を主力とするメーカー。特に、シリコンウエハーを切断・研磨する装置分野では世界的に高いシェアを持ち、最先端半導体の量産に欠かせない存在とされている。また、半導体市況の影響を受けやすい側面はあるものの、AI・データセンター・車載向け半導体など中長期的な成長が期待される分野の恩恵を受ける銘柄として注目されている。
企業の成長率・売上高
昨年末から株価が堅調で、2026年入り以降も上場来高値を更新している半導体主要銘柄。
売上高・成長利益は右肩上がりの好調で売上高は7%増の4190億円を見込んでいる。6年連続で最高益を更新する可能性も高まっており市場関係者の関心が集めている。

(出所)マネックス銘柄スカウター、企業IR資料
アナリスト予想
以下のグラフは株価と営業利益予想を示している。「銘柄スカウター」記載のアナリスト予想でも7人が強気予想を示しており、また増収増益を予想するコメントがついている。一方で足元の業績は安定しているものの、直近では半導体セクターではよく見られるが中長期的な期待が株価に先行して反映されている局面でもあり、業績動向などを注視しながら追いかけたい。

(出所)マネックス銘柄スカウター、企業IR資料
※投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようにお願いいたします。
荏原製作所(6361)
企業概要
ポンプやコンプレッサーなどの産業用機械を中核とするメーカーで、インフラ・エネルギー・環境分野から半導体製造装置まで、幅広い事業領域を展開。同社の特徴は、インフラ関連の比較的安定した需要と、半導体分野の成長性という異なる性質の事業を併せ持つ点がある。また、日経平均株価採用銘柄の一つ。
企業の成長率・売上高
コロナ以降売上高・業績ともに堅調。売上高も6期連続増収の10年間の最高更新を達成している。また、一つの分野に偏ったセグメント構成ではなく、主要セグメント間でバランスよく売上高を計上していることも注目したい。インフラ関連の安定需要を基盤としつつ、半導体製造装置向け事業の成長が上乗せされる構造を持ち合わせており、安定的な成長が見込める。

(出所)マネックス銘柄スカウター、企業IR資料
アナリスト予想
以下のグラフは株価と営業利益予想を示している。アナリストの評価をみると、複数のアナリストが強気の見方を示しており、増収増益を見込むコメントも確認できる。コンセンサス予想には急激な業績拡大は織り込まれていないものの、一定の成長が期待されている状況といえる。今後は、実際の業績進捗や上方修正の有無が、株価動向を左右する重要なポイントとして注目される。

(出所)マネックス銘柄スカウター、企業IR資料
※投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようにお願いいたします。
ローツェ(6323)
企業概要
半導体製造工程で使用される自動搬送装置(ウエハ搬送ロボット)を主力とするメーカー。真空環境下でウェハを高速・精密に搬送する技術で同社のウエハ搬送システムは世界トップクラスであり、微細化・積層化の進む半導体製造現場の前工程を支えている。
企業の成長率・売上高
ここ数年、売上高および売上高成長率はともに堅調に推移しており、売上高は過去10年間で最高水準となっている。また、5年平均成長率は27.4%と高い伸びを示している。
1月9日に発表された2025年3月~11月期の連結決算は、前年同期比6%増収となり、半導体関連装置の米国向け輸出の増加が好感された。
地域別では、中国向け売上高が3割を超え、米国を上回る最大市場となっている。一方で、地政学リスクについては引き続き注意が必要といえる。

(出所)マネックス銘柄スカウター、企業IR資料
アナリスト予想
会社予想は期間を通じて大きな修正が見られず、足元の事業環境を踏まえた比較的保守的な見通しが維持されている。一方で、アナリスト予想をみると、急激な業績拡大は見込まれていないが、利益水準は安定的に推移する前提となっており、下振れリスクは限定的との見方がうかがえる。株価は、中期的な成長期待を先行して織り込む形で推移しており、今後は実際の業績進捗に加え、予想修正の方向性やそのスピードを、株価動向を左右する重要なポイントとして注目しておきたい。

(出所)マネックス銘柄スカウター、企業IR資料
※投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようにお願いいたします。
IHI(7013)
企業概要
航空・宇宙、防衛、エネルギー、社会インフラなどを手がける総合重工メーカー。特に、航空・防衛関連事業は、長期契約が多く、技術力と信頼性が重視される分野である。またマンションなどで使用される「タワー式」や「2段式」の機械式駐車場に強みを持つ。事業規模は約550億円で、機械式駐車場分野においては、過去の納入実績を含め約4割のシェアを有している。日経平均株価の構成銘柄にも採用されている。
企業の成長率・売上高
売上高10年間最高値で、5年平均成長率は5.2%。1月26日には住友重機械工業の機械式駐車場事業を買収するとも発表しており、機械式駐車場関連の事業売上収益を30年度に4割増の800億円に伸ばす目標。また、民間向け航空エンジンでは、運航時間の増加を背景にスペアパーツ販売が予想を上回り拡大。高市政権下で注目度の高い防衛事業では、防衛力強化政策に基づき、継続して大型案件への受注対応を進めている。

(出所)マネックス銘柄スカウター、企業IR資料
アナリスト予想
今期経常利益に関する現在のアナリスト予想の平均値は18.4%増益で増収増益が予想されている。業績の底堅さから6人のアナリストが強気判断。セグメント業績を確認すると、やはり「航空・宇宙・防衛」カテゴリーで業績を伸ばしていることから、衆院選挙後の高市政権による防衛力整備の進捗状況などに着目しつつ、今後の株価上昇余地を見極めたい。

(出所)マネックス銘柄スカウター、企業IR資料
※投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようにお願いいたします。
マネックス銘柄スカウターとは
マネックス銘柄スカウターとは、2017年10月の提供開始以来数多くのご好評をいただいている銘柄分析ツールです。「通常発表されない3か月に区切った業績推移」「10年スクリーニング」「業績予想修正履歴」「理論株価」「保有銘柄・配当情報」など投資判断に役立つ様々な情報をご提供しています。
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