先日、トランプ大統領名義の証券取引情報が開示され、市場関係者の間で大きな話題となりました。今回報告された取引件数は3,700件超で、これらはトランプ大統領本人が直接投資判断を行ったものではないとされていますが、その開示銘柄リストには注目が集まっています。今回は、その開示銘柄のうちの一つ、日本発祥の回転ずし大手「くら寿司USA」を銘柄スカウター米国株を活用してご紹介します。
くら寿司USAを分析!
今回は、トランプ大統領名義の株式取引開示で注目を集めた銘柄の一つ、日本でもおなじみの回転ずし大手「くら寿司」の米国子会社「クラ・スシUSA(KRUS)」をピックアップ。米国市場に上場する他のレストラン関連企業と比較しながら、その成長性や市場での立ち位置を検証してみました。今回は、アメリカで人気のあるカジュアル・ダイニング事業を展開する米国上場企業で、くら寿司USAよりも時価総額の大きい「チーズケーキ・ファクトリー(CAKE)」と「ブリンカー・インターナショナル(EAT)」の2社を比較対象として取り上げます。

KRUS クラ・スシUSA
企業概要
米国で回転寿司チェーンを運営している日本のレストラン会社。旋回式特急コンベアベルト、オンデマンド注文スクリーン、皿スロットゲーム、"ビッくらポン"景品ゲーム機などを導入し集客力を高めている。だしオリーブ・サーモン、スウィート・シュリンプ、ツナ、ガーリック・ツナ・ステーキなど新商品の開発に力を入れている。2009年にカリフォルニアに米国初の店舗を展開してから、米国最大の回転ずしチェーンとして成長を遂げている。
企業の成長率・売上高・その他
5年平均成長率は44.3%と近年急成長を遂げており売上高は堅調なものの、当期利益はマイナス。キャッシュフロー推移を確認すると、2025年に巨額の投資を投じており、店舗展開などの投資に対して、今後十分な利益が回収できるかがポイントになる。2026年の見通しでは新たに16店舗の新規店舗を出店予定。また、4月7日の決算発表では、売上高を前年同期比23.3%増の8001万ドルとして発表している。


(出所)マネックス銘柄スカウター、企業IR資料
※投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようにお願いいたします。
CAKE チーズケーキ・ファクトリー
企業概要
米国やカナダでThe Cheesecake Factory、North Italiaブランド、および子会社であるFox Restaurants Conceptsコレクションでレストランの所有および運営を手掛ける。ベーカリー部門を通じて、チーズケーキやその他の焼き菓子を自社レストラン、国際ライセンシー、第三者のベーカリー顧客向けに製造・販売している。事業は、The Cheesecake Factoryレストラン、North Italia、その他のFRC、Flower Childの4部門からなり、収益の大部分はThe Cheesecake Factoryレストラン部門から得ている。
企業の成長率・売上高・その他
5期連続増収で売上高は過去10年で最高値を更新しており、5年平均成長率は13.6%と右肩上がりの堅調な成長。売上構成比は主力のチーズケーキ・ファクトリーが71.7%を占めており、他ブランドには成長の余地がありそう。2026年4月29日に発表された決算開示書類では、26店舗の展開を2026年に計画していることが記されており、今後の成長にも期待ができる。また、5月13日時点で株式の所有のある投資家に対し、5月26日には一株あたり0.30ドルの配当金を支払うことも発表している。

(出所)マネックス銘柄スカウター、企業IR資料
※投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようにお願いいたします。
EAT ブリンカー・インターナショナル
企業概要
ブリンカー・インターナショナルは、Chili Grill and Bar(Chili's)とMaggiano's Little Italy(Maggiano's)のブランドでカジュアルな飲食店を運営している。Chili'sはカジュアルダイニングのバーおよびグリルのカテゴリーに入り、Fresh MexやFresh Texの人気メニューには、スロースモークのベビーバックリブ、クラフトバーガー、ファヒータ、ボトムレスチップス、テーブルサイド・ワカモレを添えたサルサなどの特製料理があり、Chili's部門から最大の収益を生み出している。冒頭で紹介したくら寿司(KRUS)が、回転レーンによる寿司提供や「ビッくらポン!」といったエンターテインメント性で差別化を図っている一方、Chili'sでは、バーカウンターでスポーツ観戦を楽しめる空間づくりや、複数の人気メニューをディップソースとともに味わえる「Triple Dipper」がSNSを中心に話題となるなど、独自の存在感を高めている。
企業の成長率・売上高・その他
5期連続で増収を達成し、売上高は過去10年で最高値を更新。5年平均成長率は11.8%と、右肩上がりの堅調な成長を続けている。4月29日に発表された決算では、売上高は前年同期比3.2%増の14億7,020万ドルと好調を維持。一方で、原材料費の高騰やマネージャー給与の上昇などコスト負担が重なり、利益率はやや低下した。ただし、一株利益(EPS)は2.90ドルとなり、市場予想を0.04ドル上回った。今後は、コスト上昇局面において、どのように価格転嫁や運営効率化を進めていくのかにも注目が集まりそう。

(出所)マネックス銘柄スカウター、企業IR資料
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