本コンテンツでは、マネックス証券の日本株分析ツール「マネックス銘柄スカウター」で投下資本利益率が高く長期的に成長を続けているIT関連銘柄をスクリーニング・分析します。新NISA成長投資枠で投資する銘柄を探している方や日本株取引を検討している方はぜひお役立てください。
また「他にもこういうテーマで銘柄を紹介してほしい」など、本コンテンツについてのご意見・ご要望がありましたらぜひお寄せください。
投下資本利益率が高く長期的に成長しているIT関連銘柄をスクリーニング
マネックス証券の日本株分析ツール「マネックス銘柄スカウター」の10年スクリーニングを使って、投下資本利益率が高く長期的に成長しているIT関連銘柄をスクリーニングしました。
投下資本利益率とは「ROIC(Return On Invested Capitalの略)」の日本語訳で、企業が事業活動のために投じた資本を使ってどれだけ効率的に利益を生み出したかを示す指標であり、企業の「稼ぐ力」を表すとされています。
スクリーニング条件
10年スクリーニングの「新規作成」でスクリーニング設定画面を開き、「条件を追加する」ボタンを押して詳細条件を追加してスクリーニングします。
- 【基礎条件】
- オリジナル業種:IT(大手Sier・ITソリューション・ソフトウェア開発・金融・証券システムなど)
- 【詳細条件】
-
- [通期業績]売上高の10年平均成長率:5%以上
- [通期業績]営業利益の10年平均成長率:5%以上
- [通期業績]売上高の10年間の増収回数:9回以上
- [通期業績]営業利益の10年間の増益回数:9回以上
- [今期会社予想]売上高の増収率:5%以上
- [今期会社予想]営業利益の増益率:5%以上
- [分析指標]予想PER(会社予想):25倍以下
- [分析指標]ROIC:15%以上
スクリーニング結果
銘柄名(銘柄コード) | 株価 (9/18終値) |
売上高の10年平均成長率 | 営業利益の10年平均成長率 | 予想PER (会社予想) |
ROIC |
---|---|---|---|---|---|
ドーン(2303) | 2,011円 | 9.1% | 67.9% | 15.6倍 | 15.1% |
テクマトリックス(3762) | 2,390円 | 11.9% | 18.0% | 24.5倍 | 15.9% |
システムリサーチ(3771) | 1,453円 | 9.9% | 16.8% | 11.0倍 | 16.7% |
アバントG(3836) | 2,106円 | 11.4% | 14.2% | 23.0倍 | 21.2% |
コムチュア(3844) | 1,550円 | 15.0% | 16.2% | 15.2倍 | 18.7% |
アイル(3854) | 2,905円 | 9.9% | 21.4% | 22.3倍 | 32.0% |
DIT(3916) | 2,035円 | 9.5% | 22.1% | 16.9倍 | 23.6% |
ダブルスタンダ(3925) | 1,489円 | 40.5% | 35.6% | 11.5倍 | 28.5% |
日本システム技術(4323) | 1,982円 | 9.2% | 20.7% | 21.1倍 | 15.7% |
(出所)2024年9月19日時点のマネックス銘柄スカウター
- スクリーニング項目が多いため一部の項目を省略して表示しています。
- 予想PER(会社予想)は2024年9月18日の終値を元に算出しています。
一部の銘柄をピックアップして銘柄スカウターで分析
10年スクリーニングで抽出された銘柄のうち、一部の銘柄をピックアップして「マネックス銘柄スカウター」で分析します。
ドーン(2303)
企業概要
地理情報システム開発会社。地理情報システムに特化しており、主に地方自治体の警察分野、消防分野、防災分野、社会インフラ保全分野で実績がある。主力サービスは消防本部向けの聴覚・言語障害者向け119番通報システムや映像通報システムなど。
業績の推移と今後の見通し
2024年5月期の売上高は会社予想を上回る着地で9期連続の増収となり過去10年の最高を更新している。利益面でも10年間の営業利益の平均成長率が67.9%と安定して成長しており、2025年5月期も増収増益予想となっている。企業が事業活動のために投じた資本を使ってどれだけ効率的に利益を生み出したかを示す指標であるROICは15.08%と相対的に高く、キャッシュフロー推移では営業キャッシュフローがプラス、投資キャッシュフローがマイナス値となっており、本業での稼ぎが順調であり成長投資に積極的な姿勢がうかがえる。
(出所)マネックス銘柄スカウター
テクマトリックス(3762)
企業概要
ITシステム商社。ネットワーク、セキュリティ、ソフトウェア品質保証、ビジネスソリューションサービス、金融、医療、教育、コンタクトセンターCRMの8分野においてソリューションを提供する。コンタクトセンター向け顧客管理システム、医療関連のクラウドサービス・医用画像システムは国内トップクラス。
業績の推移と今後の見通し
2024年3月期の売上高は過去10年の最高を更新しており10期連続の増収。2025年3月期の売上高も増収予想となっており、予想値に対する1Q時点の進捗率は23.3%とやや低めだが、例年1Qは相対的に低い進捗率となっており前年同期比では20%増収と好調。企業が事業活動のために投じた資本を使ってどれだけ効率的に利益を生み出したかを示す指標であるROICは15.85%と相対的に高く、キャッシュフロー推移では営業キャッシュフローがプラス値、投資キャッシュフローがマイナス値となっており、本業での稼ぎが順調であり成長投資に積極的な姿勢がうかがえる。
(出所)マネックス銘柄スカウター
アイル(3854)
企業概要
中堅・中小企業向け基幹業務システム開発会社。鋼材・ねじ・アパレル・食品・医療分野企業向けを中心に基幹業務パッケージ(在庫・販売・生産管理システム)の開発・販売とカスタマイズを行う。その他複数ネットショップ一元管理サービスやポイント・顧客一元管理サービスなどを提供する。
業績の推移と今後の見通し
2024年7月期の売上高は会社予想を上回る着地で2期連続の増収となり過去10年の最高を更新している。利益面でも10年間の営業利益の平均成長率が21.4%と安定して成長しており、2025年7月期も増収増益予想となっている。企業が事業活動のために投じた資本を使ってどれだけ効率的に利益を生み出したかを示す指標であるROICは31.99%と相対的に高く、キャッシュフロー推移では営業キャッシュフローがプラス値、投資キャッシュフローがマイナス値となっており、本業での稼ぎが順調であり成長投資に積極的な姿勢がうかがえる。
(出所)マネックス銘柄スカウター
ダブルスタンダード(3925)
企業概要
ビッグデータを活用した事業支援会社。ビッグデータを独自のクレンジング・抽出・結合基盤技術によりデータ生成・データ加工・マッピング、顧客の営業支援・業務改善に繋がるサービス企画コンテンツとして提供する。その他、請求書OCRや顔認証、不正アクセス対策などのサービスを提供する。
業績の推移と今後の見通し
2024年3月期の売上高は過去10年の最高を更新。2023年3月期にわずかに減収となったが10年平均成長率は40.5%と好調。2025年3月期の売上高も増収予想となっており、予想値に対する1Q時点の進捗率は23.2%とやや低めだが、例年1Qは相対的に低い進捗率となっており前年同期比では16.8%の増収。企業が事業活動のために投じた資本を使ってどれだけ効率的に利益を生み出したかを示す指標であるROICは28.51%と相対的に高く、キャッシュフロー推移では営業キャッシュフローがプラス、投資キャッシュフローがマイナス値となっており、本業での稼ぎが順調であり成長投資に積極的な姿勢がうかがえる。
出所)マネックス銘柄スカウター
日本システム技術(4323)
企業概要
独立系のシステム開発会社。流通・製造・金融・情報通信・官公庁分野を中心にシステム提案からアプリケーション開発、運用・保守にいたるSIサービス(受託開発、請負)を提供する。大学向け統合業務パッケージソフトは国内トップシェア。その他、保険者向けのレセプト点検サービスや銀行向け情報系統合パッケージなどを提供する。
業績の推移と今後の見通し
2024年3月期の売上高は過去10年の最高を更新しており10期連続の増収。2025年3月期の売上高も増収予想となっており、予想値に対する1Q時点の進捗率は22.0%とやや低めだが、例年1Qは相対的に低い進捗率となっており前年同期比では11.7%の増収。企業が事業活動のために投じた資本を使ってどれだけ効率的に利益を生み出したかを示す指標であるROICは15.71%と相対的に高く、キャッシュフロー推移では営業キャッシュフローがプラス、投資キャッシュフローがマイナス値となっており、本業での稼ぎが順調であり成長投資に積極的な姿勢がうかがえる。
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マネックス銘柄スカウターとは
マネックス銘柄スカウターとは、2017年10月の提供開始以来数多くのご好評をいただいている銘柄分析ツールです。「10年スクリーニング」「アナリスト予想」「通常発表されない3ヶ月に区切った企業業績」「セグメント業績」「業績予想修正履歴」「理論株価」など投資判断に役立つ様々な情報をご提供しています。
PC、スマートフォン、マネックス証券アプリでの銘柄スカウターのご利用方法
企業が決算短信等では発表しない3ヶ月に区切った業績を表示
理論株価と想定される株価の上値目途・下値目途を表示
「10年スクリーニング」の使い方
「10年スクリーニング」とは、2019年4月の提供開始以来ご好評をいただいている機能です。過去10年間の業績や直近の四半期業績、アナリスト予想などで高度なスクリーニングが可能です。下記では簡単な使い方をご説明します。
銘柄スカウターを開いたら上部の黄色いメニューの「10年スクリーニング」を押す。
※スマートフォンでご利用の場合は右上の三本線のメニューよりご選択ください。
10年スクリーニングを開いたら「新規作成」ボタンを押す。
絞り込みたい条件を入力する。詳細条件を設定したい場合は「条件を追加する」を押す。
絞り込みたい詳細条件をチェックする。チェックが出来たら「決定」ボタンを押す。
条件を設定したら「スクリーニング」ボタンを押す。
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