生成AIブームを背景に、世界の株式市場では半導体関連銘柄が存在感を高めています。日本市場でも日経平均株価の上昇を支える主要な存在となっています。そこで本記事では、日経平均株価の上昇をけん引する半導体関連銘柄に注目し、銘柄スカウターを活用して今後の成長期待が高い銘柄を探っていきます。
日経平均を大きく押し上げた半導体銘柄
2026年6月22日の日経平均株価は、前週末比1103円90銭(1.55%)高の7万2353円96銭と8日続伸となりました。
同日の日経平均株価のプラス寄与度ランキングを見ると、東京エレクトロン(8035)やフジクラ(5803)、イビデン(4062)などAI・半導体関連銘柄が上位に並んでいます。
※QUICKデータよりマネックス証券作成。
今後も成長が期待できそうな半導体関連銘柄をスクリーニング
上記の通り、直近の日経平均株価の上昇寄与度ランキングには、多くのAI・半導体関連銘柄が並んでいます。この上昇は今後も続くのでしょうか。
今回は、AI・半導体関連銘柄を対象に、銘柄スカウターのコンセンサス予想や業績データを用いたスクリーニングを行い、今後の成長性や収益性の観点から注目される一部の銘柄をピックアップしてご紹介します。
スクリーニング条件
10年スクリーニングの「新規作成」ボタンを押して基礎条件を設定し、「条件を追加する」ボタンを押して詳細条件を設定してスクリーニングします。
【基礎条件】
- オリジナル業種:ファブレス半導体・半導体部材・半導体製造装置・半導体検査装置など
【詳細条件】
- [通期]成長率(3/5/10年)(売上高):5年・7.0%~
- [通期]増益率(営業利益):10.0%~・1人以上
- [通期]成長率(3/5/10年)(当期利益):5年・15.0%~
- [通期]10年間の最高更新(売上高):最高更新が予想される銘柄、[指標]実績ROE:10.00%~
スクリーニング結果
| コード | 銘柄名 | 直近終値(06/24) | 5年成長率 (売上高) |
増益率 (営業利益) |
5年成長率 (当期利益) |
実績ROE |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 3445 | RSTech | 6,850円 | 24.60% | 15.20% | 26.90% | 12.52% |
| 4186 | 東京応化工業 | 10,930円 | 15.10% | 28.60% | 27.40% | 15.58% |
| 4368 | 扶桑化学工業 | 4,560円 | 12.80% | 40.80% | 16.00% | 12.94% |
| 5344 | MARUWA | 69,070円 | 12.40% | 42.10% | 21.20% | 13.20% |
| 6146 | ディスコ | 79,740円 | 19.00% | 30.00% | 28.20% | 25.15% |
| 6323 | ローツェ | 4,453円 | 20.40% | 29.50% | 24.10% | 15.35% |
| 6361 | 荏原製作所 | 6,279円 | 12.90% | 18.90% | 25.90% | 15.61% |
| 6368 | オルガノ | 16,440円 | 12.00% | 11.20% | 32.00% | 21.52% |
| 6387 | サムコ | 14,140円 | 9.70% | 15.30% | 21.80% | 13.13% |
| 6590 | 芝浦メカトロ | 4,420円 | 14.50% | 21.20% | 41.50% | 21.71% |
| 6857 | アドバンテスト | 31,200円 | 29.30% | 34.00% | 40.00% | 57.65% |
| 7609 | ダイトロン | 3,695円 | 12.40% | 18.00% | 25.00% | 14.37% |
| 7729 | 東京精密 | 18,730円 | 11.40% | 21.50% | 15.20% | 13.55% |
| 7735 | SCREENH | 16,130円 | 13.60% | 28.10% | 43.40% | 20.28% |
| 8035 | 東京エレクトロン | 69,900円 | 11.80% | 50.80% | 18.80% | 29.56% |
(出所)6月24日時点の銘柄スカウター米国株
- 株価の小数点1位は四捨五入をして表示しております。
- 2026年6月24日時点で信用取引の規制措置が行われている銘柄はスクリーニング結果から除外しています。
東京エレクトロン(8035)
前述の日経平均株価プラス寄与度ランキングでも上位に入る注目銘柄で、生成AIの普及に伴うデータセンター投資や先端半導体需要の拡大を追い風に市場から高い注目を集めている。世界4位の半導体製造装置メーカー。半導体製造装置やFPD製造装置の製造販売を手がける。
企業の成長率・売上高・その他
2025年通期売上高は約2兆4,435億円を記録し、過去最高を更新。営業利益の増益率コンセンサスは50.8%と今回スクリーニングで出てきた銘柄内でトップ。また6月24日時点の「銘柄カルテ」の目標株価(対株価)を見ると割高の評価となっているものの、業績予想は増収増益で、今期の経常利益予想のアナリスト平均値は52.8%増と強気でまだ成長が期待できそう。

(出所)マネックス銘柄スカウター、企業IR資料
※投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようにお願いいたします。
扶桑化学工業(4368)
果実酸とコロイダルシリカの世界トップ製品を持つ化学素材メーカー。粒子制御技術を基盤に半導体市場の微細化への対応商品開発を推進しており、シリコンウエハのファイナルポリッシングスラリーの主原料としてトップシェアを確保。
企業の成長率・売上高・その他
直近決算における当期利益は14,311百万円(前期比+23.1%)と堅調に推移し、通期売上高は2期連続の増収で過去10年の最高を更新した。また、今期の営業利益コンセンサス予想も+40.8%の増益となっており、継続的な成長が見込まれる。
さらに、6月26日時点のアナリストの目標株価コンセンサスは6,300円に設定されており、成長期待の高い半導体関連銘柄でありながら、現在の株価水準には依然として上値余地が残されている点にも注目したい。

(出所)マネックス銘柄スカウター、企業IR資料
※投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようにお願いいたします。
MARUWA(5344)
セラミック電子部品メーカー。半導体製造装置に必要となる石英ガラスや高純度SiC素材(Purebeta®)を用いた部品を製造し、海外の大手メーカーをはじめ、国内外の半導体製造関連業界のあらゆる企業に製品を供給している。
企業の成長率・売上高・その他
通期売上高は10期以上連続で増収を維持しており、今期は10年の最高を更新。さらに配当についても10期以上連続増配をしており、長期的な安定成長トレンドが顕著。足元(2026年3月期)で実施された大規模な設備投資(売上高比30.2%)が、今後の成長加速にどう寄与してくるかが一つのポイントとみられる。また、今期の経常利益に関する現在のアナリスト予想の平均値は39.4%増益でさらなる業績拡大への期待が高まっている。

(出所)マネックス銘柄スカウター、企業IR資料
※投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようにお願いいたします。
マネックス銘柄スカウターとは
マネックス銘柄スカウターとは、2017年10月の提供開始以来数多くのご好評をいただいている銘柄分析ツールです。「通常発表されない3か月に区切った業績推移」「10年スクリーニング」「業績予想修正履歴」「理論株価」「保有銘柄・配当情報」など投資判断に役立つ様々な情報をご提供しています。
企業が決算短信等では発表しない3か月に区切った業績推移を表示

様々な条件を設定して銘柄探しができる「10年スクリーニング」

業績予想の修正履歴と通期実績の推移をグラフ表示

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