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金利上昇に強い財務健全株スクリーニング!厳選された3銘柄をご紹介

日本でも長期金利の上昇が意識されるなか、企業の借入負担や財務体質への注目が高まっています。金利が上昇すると、借入金の多い企業では利払い負担が増え、利益を圧迫する可能性があります。一方で、自己資本比率が高く、借入依存度が低い企業は、金利上昇局面でも相対的に安定した業績を維持しやすいと考えられます。そこで今回は、銘柄スカウターを活用し、財務健全性と収益力を兼ね備えた銘柄を探すスクリーニング条件をご紹介します。

金利上昇局面では企業の財務体質に注目

日本の長期金利は、これまでの低金利環境から大きく水準を切り上げています。長期金利の代表的な指標である新発10年国債利回りは9月1日に一時3%台へ上昇し、1996年9月以来、約30年ぶりの高水準となりました。金利が上がると、企業が銀行などから資金を借りる際のコストが上昇します。特に有利子負債が多い企業では、支払利息の増加によって利益が圧迫される可能性があります。

「金利上昇に強い企業」とはどのような企業か

金利上昇局面に強い企業とは、借入負担が相対的に小さく、自己資本比率が高い企業や、本業で安定して利益を出せている企業です。

では、「借入負担が小さい」とは、具体的にどのような指標を見ればよいのでしょうか。ここでは、財務の健全性を確認するための指標に加え、企業の成長性を判断する際に注目したい指標もあわせてご紹介します。

注目したい主な指標

① 財務健全性を見る指標

【自己資本比率】

企業の総資産のうち、返済不要の自己資本がどの程度あるかを示す指標です。自己資本比率が高いほど、借入への依存度が低く、財務の安定性が高いと考えられます。

【有利子負債比率】

有利子負債比率とは、自己資本に対して、利息の支払いが必要な借入金や社債などの有利子負債がどの程度あるかを示す指標です。この比率が低いほど、企業が借入に依存している割合が小さく、金利上昇による利払い負担の影響を受けにくいと考えられます。

② 成長性を見る指標

【通期営業利益成長率】

通期の営業利益が、前年と比べて過去どの程度伸びたかを示す指標です。直近の金利上昇局面でも増益している企業は、業績面で金利上昇への体制があると考えられます。マネックス銘柄スカウターでは、過去3/5/10年の成長率を使ってスクリーニングできます。

【連続増収年数】

直近で通期の売上高が何年連続で増収しているかを確認できる指標です。一時的な好業績ではなく、継続的な成長期待の目安にできます。マネックス銘柄スカウターでは、過去10期までの連続増収年数を見てスクリーニングできます。

③ 株価水準を見る指標

【予想PER】

株価が企業の1株あたり予想利益(EPS)の何倍かを示し、株価の割高/割安水準を測る指標です。業績が良くても、PERが高すぎる場合は株価に期待が織り込み済となっている可能性があります。

【PBR】

株価が企業の1株あたり純資産(BPS)の何倍かを示し、純資産に対して株価がどの程度評価されているかを見る指標です。財務健全性が高い企業の中でも、株価水準を確認する際に活用できます。

銘柄スカウターで財務健全株を探す

今回は、日本株を対象に、金利上昇局面でも相対的に安定感が期待される銘柄を探す条件となるよう、単に「借入が少ない企業」だけではなく、財務健全性・収益性・成長性・株価水準をバランスよく見られるよう以下の条件で設定しました。

スクリーニング条件

[基礎条件]

  • 市場:東証プライム
  • 時価総額:1,000億円~

[詳細条件]

  • [指標]自己資本比率:40.0%~
  • [指標]有利子負債比率:~40.0%
  • [通期]成長率(3/5/10年)(営業利益):5年・8.0%~
  • [指標]PBR:~1.00倍
  • [通期]連続増収年数(10年)(売上高):連続5期以上
  • [指標]予想PER(会社予想):~18.0倍

スクリーニング結果

銘柄名 直近終値(09/10) 時価総額 自己資本比率 有利子
負債比率
5年成長率
(営業利益)
PBR 連続増収
年数
(10年)
(売上高)
予想PER
(会社予想)
サカタインクス 2,531円 1,266億円 52.80% 28.60% 16.10% 0.98倍 5年 10.5倍
富士フイルムH 3,232円 39,888億円 63.40% 26.40% 16.20% 0.99倍 5年 13.8倍
長谷川香料 3,225円 1,377億円 83.50% 1.10% 9.70% 0.97倍 5年 17.9倍
愛知製鋼 3,115円 2,010億円 59.20% 21.50% 26.70% 0.85倍 5年 17.6倍
東プレ 3,200円 1,729億円 62.50% 19.10% 21.00% 0.63倍 10年 10.4倍
椿本チエイン 2,641円 2,805億円 64.50% 17.70% 19.40% 0.91倍 5年 12.4倍
アルプスA 2,174円 4,524億円 57.10% 20.70% 26.20% 0.95倍 5年 14.1倍
デンソー 1,885円 54,872億円 62.90% 15.50% 28.90% 0.92倍 5年 13.1倍
エフ・シー・シー 4,065円 2,075億円 77.60% 2.50% 22.10% 0.95倍 5年 11.6倍
タカラSTD 3,065円 1,942億円 68.80% 2.20% 11.70% 0.99倍 5年 13.6倍
カメイ 4,540円 1,498億円 52.40% 35.20% 8.10% 0.77倍 5年 11.5倍
鴻池運輸 2,863円 1,631億円 53.10% 37.10% 41.60% 0.94倍 5年 10.9倍
セイノーH 2,662円 4,996億円 56.10% 22.90% 8.90% 0.94倍 5年 15.7倍
日本テレビH 2,946円 7,694億円 77.60% 1.00% 15.00% 0.68倍 5年 14.1倍
テレビ朝日H 3,125円 3,392億円 80.10% 0.80% 12.70% 0.66倍 5年 12.6倍

(出所)9月10日時点の銘柄スカウター

  • 株価の小数点1位は四捨五入をして表示しております。
  • 2026年9月10日時点で信用取引の規制措置が行われている銘柄はスクリーニング結果から除外しています。

3銘柄をピックアップ!

上記の条件でスクリーニングされた銘柄のうち、ここでは一部の銘柄をピックアップしてご紹介いたします。

長谷川香料(4958)

国内2位の香料メーカー。加工食品(飲料、乳業、菓子、デザート、冷菓、スープ)向けフレーバー(食品香料)、日用品(化粧品、トイレタリー、ハウスホールド製品)向けフレグランス(香粧品香料)の製造販売。

企業の成長率・売上高・財務の健全性等

売上高は安定的に推移しており、売上高の3年平均成長率が5.6%、営業利益の3年平均成長率が1.9%。また、2026年9月期第3四半期累計では、売上高が前年同期比8.8%増、営業利益が8.2%増と、足元でも増収増益。自己資本比率は83.5%と高く、借入に依存しにくい財務体質が特徴。

長谷川香料(4958)の売上高と営業利益

(出所)マネックス銘柄スカウター、企業IR資料

投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようにお願いいたします。

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東プレ(5975)

独立系のプレス部品・冷凍装置大手。ハイテン材のプレス製品(自動車部品、部品用金型)、定温物流関連製品(冷凍車両冷凍庫、温熱装置、コンテナ)、空調機器(送風ファン・換気システム)、電子機器の製造販売を行う。

企業の成長率・売上高・財務の健全性等

2026年3月期の売上高は3,788億円、営業利益は280億円となっており、売上高の3年平均成長率が9.3%、営業利益の3年平均成長率が56.4%。売上高・営業利益の成長には波があるが、自己資本比率は62.5%と比較的高く、財務の安定性も確認できる。同社は一定の自己資本を持ちながら利益成長も見られる点が特徴。今後は、自動車関連需要の動向に加え、利益率の維持や受注環境の変化にも注目したい。

東プレ(5975)の売上高と営業利益

(出所)マネックス銘柄スカウター、企業IR資料

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カメイ(8037)

東北地方トップの商社。東北6県から関東地域を商圏に、石油・LPガスを中心のエネルギー、飲料・食料、住宅関連、自動車関連、建設・土木資材、物流、ヘルスケア、海外・貿易分野で商材販売。法人営業部(法人窓口の一本化)、ホーム事業部(LPガス・灯油)、カーライフ事業部、食料部、建設事業部、ヘルスケア事業部による事業を展開する。

企業の成長率・売上高・財務の健全性等

2026年3月期の売上高は5,830億円、営業利益は169億円となり、前期比で売上高は1.5%増、営業利益は6.7%増。売上高の5年平均成長率が7.5%、営業利益の5年平均成長率が8.1%と、中長期でも安定した成長が確認できる。自己資本比率は52.4%で、近年は44.0%から52.4%へ改善しており、財務体質の強化も進んでいる様子。金利上昇局面では、収益の安定性に加えて、自己資本比率の改善が続いているかも確認したいポイント。

カメイ(8037)の売上高と営業利益

(出所)マネックス銘柄スカウター、企業IR資料

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マネックス銘柄スカウターとは

マネックス銘柄スカウターとは、2017年10月の提供開始以来数多くのご好評をいただいている銘柄分析ツールです。「通常発表されない3か月に区切った業績推移」「10年スクリーニング」「業績予想修正履歴」「理論株価」「保有銘柄・配当情報」など投資判断に役立つ様々な情報をご提供しています。

企業が決算短信等では発表しない3か月に区切った業績推移を表示

四半期業績推移(3か月)のキャプチャ

様々な条件を設定して銘柄探しができる「10年スクリーニング」

10年スクリーニングのキャプチャ

業績予想の修正履歴と通期実績の推移をグラフ表示

業績予想修正履歴のキャプチャ

理論株価と想定される株価の上値目途・下値目途をまとめて表示

理論株価のキャプチャ

当社で保有している日本株(現物)や配当情報を一覧表示

保有銘柄・配当情報のキャプチャ
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マネックス銘柄スカウターの起動方法

他にも様々な銘柄リストを公開中

国内外上場有価証券取引に関する重要事項

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