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世界市場見通し:流動性の引き締まりを背景に株式の見通しを中立に引き下げ

シュローダー グローバル市場見通し

毎月世界有数の運用会社であるシュローダーのマルチアセット運用チームによる各金融市場の月次見通しをお届けしています。お客様の投資戦略の策定にぜひお役立てください。

今月のポイント

株式に関しては、景気サイクルの成熟化が進んでおり、今後の主な課題は金利上昇とグロース・モメンタムのピークアウトが挙げられます。流動性の引き締まりを背景に、見通しをやや強気から中立に引き下げました。
国債に関しては、米連邦準備制度理事会(FRB)は、インフレに対応するために、タカ派姿勢を維持しており、バリュエーションは引き続き割高と判断しています。

資産クラスの見通し

株式 国債 社債 コモディティ
(商品先物)
0 - - +

景気サイクルの成熟化が進んでおり、今後の主な課題は金利上昇とグロース・モメンタムのピークアウトが挙げられます。流動性の引き締まりを背景に、見通しをやや強気から中立に引き下げました。

米連邦準備制度理事会(FRB)は、インフレに対応するために、タカ派姿勢を維持しており、バリュエーションは引き続き割高と判断しています。

ウクライナ情勢を巡る地政学リスクは上昇しており、投資家心理の悪化につながることから、これまで堅調であったファンダメンタルズがピークとなる可能性も考えられます。

世界中で経済再開の動きが進んでおり、供給はタイトであることから、引き続きやや強気の見通しを維持しています。

見通しの表示:++強気、+やや強気、0中立、-やや弱気、--弱気
矢印:対前月での見通しの引き上げ/引き下げを示します。

資産クラス、分類(地域、通貨)毎の見通し

資産クラス 分類 見通し
株式 米国 0

割高なバリュエーションやFRBによるタカ派姿勢を背景に、米国株式は年初下落しました。さらなる金融政策の引き締めは、今後も市場の重しとなることが見込まれます。

欧州 0

インフレ率の上昇やウクライナ情勢を巡る地政学リスクの高まりを背景に、中立の見通しを維持しています。

日本 0

世界経済が同期して成長する恩恵を日本株式は受けると考えており、足元はその流れに不透明感もあることから、中立の見通しを維持しています。

アジア太平洋
(除く日本)
+

中国当局は、選別的に経済刺激策を開始しており、金融緩和に動いていることから、中国株式はやや強気の見通しに引き上げています。その他のアジア諸国については、韓国の大統領選挙等、不透明感が引き続き残っており、中立の見通しとしています。

新興国 +

中国当局は金融緩和を実施するなど、先進国と新興国は異なる景気サイクルにあることを背景に、先進国市場よりも新興国市場を選好しています。

資産クラス 分類 見通し
国債 米国 -

米国経済は継続的に成長しており、賃金上昇は継続、インフレ率もターゲットを上回る水準で推移することが見込まれる中、FRBはさらに引き締め方向に動く可能性が高いと考えます。

欧州
(ドイツ国債)
-

欧州中央銀行(ECB)は、これまでのハト派姿勢を弱めており、FRBとECBの金融政策の相違は今後解消されていくと考えています。

新興国
(米ドル建て)
0

バリュエーションは引き続き魅力的と判断していますが、地政学リスクを背景に投資家心理の悪化の可能性があることから、見通しを中立に引き下げました。

新興国
(現地通貨建て)
0

バリュエーションやキャリーが魅力的と判断しています。先進国の利回りとの差異は世界金融危機以降の高水準で推移しています。

インフレ連動債 -

インフレ対応により、実質金利の上昇の可能性があることから、見通しを中立からやや弱気に引き下げました。

資産クラス 分類 見通し
投資適格
社債
米国 -

景況感はピークアウトしており、中央銀行や地政学リスクを巡る不透明感は今後も継続すると判断することから、スプレッドはさらに拡大すると考えています。

欧州 0

ECBによるクレジット市場に対する支援策は、従来予想されていたよりも早く終了することが見込まれるため、需給は悪化すると判断しています。

資産クラス 分類 見通し
ハイイールド
社債
米国 0

先進国市場のハイイールド債券への選好は維持していますが、米国についてはバリュエーションの魅力度が低いことなどを背景に見通しを中立としています。

欧州 +

欧州ハイイールド債券のバリュエーションは米国よりも魅力的と判断しているほか、ファンダメンタルズについても、レバレッジの相対的な低さ等から、米国よりも魅力的であると判断しています。

資産クラス 分類 見通し
コモディティ
(商品先物)
エネルギー +

今後も需要の回復が継続すると考えており、やや強気の見通しを維持しています。

0

金利やFRBの動向に注視する必要があると考えており、中立の見通しを維持しています。

産業用金属 +

中国以外の国々による需要の回復が継続しているほか、中国政府による金融緩和・景気刺激策が支援材料と考えています。

資産クラス 分類 見通し
通貨 米ドル 0

量的緩和の縮小や利上げはすでに織り込み済みと判断することから、中立の見通しを維持しています。

ユーロ +

ECBはよりタカ派な姿勢を示しており、予想されていたよりも利上げが早期に実施される可能性があることから、見通しをやや強気に引き上げました。

日本円 -

米国の利上げ期待の強まりや日本の財政刺激策を背景に、相対的に円以外が選好される可能性があると考えます。

出所:シュローダー。社債に関する見通しは信用スプレッド(デュレーション・ヘッジを前提)の動きに基づくものです。ユーロと日本円は対米ドルの見通しとなります。

本レポートは2022年2月上旬に英語で作成されたものを2月下旬に日本語に翻訳しています。

マネックス証券で取り扱うシュローダーが運用している投資信託

シュローダーはロンドンを本拠地とし、200年以上の歴史を誇る、英国の老舗資産運用グループです。個別企業の調査・分析などのリサーチ力に強みを持つアクティブ運用を中心に、日本株式をはじめ、海外株式・債券、ESG投資、マルチアセット、オルタナティブ投資などのファンドを取り揃えて、日本の投資家の皆さまにグローバルな投資機会を提供しています。

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  • 国内の株式を実質的な主要投資対象としたアクティブファンドです。
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  • 日本を含むアジアパシフィック諸国の株式を実質的な主要投資対象とします。
  • 株式の銘柄選択にあたっては、ESG(環境・社会・ガバナンス)の観点を加味します。
  • ESGの観点を組み入れた運用アプローチを有するシュローダー・グループが運用を担当します。
  • 実質的外貨建て資産については、原則として為替ヘッジを行いません。

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  • 世界各国の株式、債券、通貨など様々な資産に分散投資しつつ、日本円をベースとした収益の獲得を目指します。
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マザーファンド受益証券への投資を通じて、実質的に、複数のインカムアセット(世界の高配当株式、債券等)に投資し、市場環境に合わせて機動的に資産配分の調整を行う投資信託証券、および海外の債券等に投資する投資信託証券への投資を行います。
Aコース(為替ヘッジなし)の実質外貨建て資産については、為替ヘッジは行いません。
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運用はファミリーファンド方式で行います。マザーファンドの運用にあたっては、ファンド・オブ・ファンズ形式で行います。

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