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世界市場見通し:強気を維持

シュローダー グローバル市場見通し

毎月世界有数の運用会社であるシュローダーのマルチアセット運用チームによる各金融市場の月次見通しをお届けしています。お客様の投資戦略の策定にぜひお役立てください。

今月のポイント

株式に関しては、好調な業績見通しなど、企業ファンダメンタルズが良好なことにあることが引き続き支援材料になると考え、強気の見通しを維持しています。
社債に関しては、米国社債市場における割高感は一部緩和したものの、バリュエーションは依然として高水準にあります。ただし、流動性や魅力的なキャリーが支援材料になるとみて、中立の見通しを維持しています。

資産クラスの見通し

株式 国債 社債 コモディティ
(商品先物)
強気 中立 中立 中立

好調な業績見通しなど、企業ファンダメンタルズが良好なことにあることが引き続き支援材料になると考え、強気の見通しを維持しています。

5月の米国インフレ指標は市場予想対比下振れました。運用チームで使用するフェアバリューモデルに基づくと、米国債は妥当な価格水準にあります。全体として、中立の見通しを維持しています。

米国社債市場における割高感は一部緩和したものの、バリュエーションは依然として高水準にあります。ただし、流動性や魅力的なキャリーが支援材料になるとみて、中立の見通しを維持しています。

一部の経済指標は、製造業が回復傾向にあるとの見方に水を差す内容となりました。堅調なパフォーマンスが続いていたことを受け、産業用金属のポジションについては利益確定を行いました。

見通しの表示:強気 中立 弱気
矢印:対前月での見通しの引き上げ/引き下げを示します。

資産クラス、分類(地域、通貨)毎の見通し

資産クラス 分類 見通し
株式 米国 強気

米国経済は引き続き堅調に成長するとの見方から、強気の見通しを維持しています。

欧州 中立:対前月での見通しの引き下げ

ソフトランディングの見方が十分に金融市場に織り込まれたと判断したことや欧州株式市場の上昇に一服感が出てきたことを踏まえ、見通しを中立に引き下げました。

日本 中立:対前月での見通しの引き下げ

円安が輸出企業の利益を押し上げるとの期待は、輸入コストの上昇を受けて後退しました。輸入価格の上昇は、消費者信頼感の悪化や中小企業の利益圧迫につながるとみて、見通しを中立に引き下げました。

アジア
(除く日本)
強気:対前月での見通しの引き上げ

台湾や韓国などの輸出が改善されることを期待し、見通しを強気に引き上げました。ただし、中国については、中立の見通しを維持しています。

新興国 強気:対前月での見通しの引き上げ

多くの新興国でインフレ抑制を実現しており、より信頼性のある財政政策が行われています。製造業の景気サイクルからも恩恵を受けるとみて、見通しを強気に引き上げました。

資産クラス 分類 見通し
国債 米国 弱気

5月の米国インフレ指標は市場予想対比下振れましたが、米国債は妥当な価格水準にあると考えます。インフレ圧力の緩和が続くとみて、よりよい価格水準でエントリーすることを模索しています。

欧州
(ドイツ国債)
中立

6月、欧州中央銀行(ECB)は利下げに踏み切りました。ただし、5月のユーロ圏インフレ指標が再加速したことを受けて、ECBは今後の利下げに慎重になる可能性があり、中立の見通しを維持しています。

新興国
(現地通貨建て)
中立

魅力的なバリュエーションとキャリー水準を提供していると考えますが、新興国債券ではなく、代替ポジションとして新興国通貨を保有することを選好しています。

インフレ連動債 強気

インフレ目標への回帰が難航するリスクに対してヘッジになることから、強気の見通しを維持しています。

資産クラス 分類 見通し
投資適格
社債
米国 中立

割高な水準にあるとみていますが、好調な経済成長や流動性など様々な支援材料があることを踏まえ、中立の見通しを維持しています。

欧州 中立

割高な水準にありますが、米国社債市場と比べて相対的に魅力的であると考えています。引き続き、中立の見通しを維持しています。

新興国
(米ドル建て)
中立

良好な企業ファンダメンタルズ、魅力的なキャリーを評価しているものの、スプレッド水準では割高感が浮上しているため、中立の見通しを維持しています。

資産クラス 分類 見通し
ハイイールド
社債
米国 中立

米国投資適格社債と同様、バリュエーションは割高な水準にあります。しかし、良好な流動性や利回り水準を好感し、中立の見通しを維持しています。

欧州 中立:対前月での見通しの引き下げ

スプレッドが縮小したことを受けて、見通しを中立に引き下げました。

資産クラス 分類 見通し
コモディティ
(商品先物)
エネルギー 中立

OPEC+は原油減産を継続していますが、今年後半には削減量を縮小することが予想されます。一部の経済指標は軟化の兆候を示しており、需要が減速する可能性も踏まえ、中立の見通しを維持しています。

強気

金は、過去の利下げサイクルにおけるパフォーマンスが好調であったことに加え、地政学リスクやインフレ再燃リスクに対するヘッジにもなるとみて、強気の見通しを維持しています。

産業用金属 中立:対前月での見通しの引き下げ

中長期的には強気の見方を維持しているものの、堅調なパフォーマンスが続いていたこと等のテクニカル要因を考慮し、短期的には見通しを中立に引き下げました。

資産クラス 分類 見通し
通貨 米ドル 強気

その他通貨保有との分散効果やポジティブなキャリーを好感し、強気の見通しを維持しています。

ユーロ 弱気:対前月での見通しの引き下げ

ECBが米連邦準備制度理事会(FRB)より速いペースで利下げを行い、金利差が広がる可能性を踏まえ、見通しを弱気に引き下げました。また、フランスで政治的不確実性が高まっていることも懸念しています。

日本円 中立

為替介入の効果は限定的であり、円高を招く材料が欠けることから、中立の見通しを維持しています。

出所:シュローダー。社債に関する見通しは信用スプレッド(デュレーション・ヘッジを前提)の動きに基づくものです。ユーロと日本円は対米ドルの見通しとなります。

本レポートは2024年6月上旬に英語で作成されたものを6月下旬に日本語に翻訳しています。

マネックス証券で取り扱うシュローダーが運用している投資信託

シュローダーはロンドンを本拠地とし、200年以上の歴史を誇る、英国の老舗資産運用グループです。個別企業の調査・分析などのリサーチ力に強みを持つアクティブ運用を中心に、日本株式をはじめ、海外株式・債券、ESG投資、マルチアセット、オルタナティブ投資などのファンドを取り揃えて、日本の投資家の皆さまにグローバルな投資機会を提供しています。

シュローダー日本株ESGフォーカス・ファンド

ノーロード つみたて 100円つみたて

ファンドの特長

  • 国内の株式を実質的な主要投資対象としたアクティブファンドです。
  • ESG観点から持続可能な成長が見込める企業に投資します。

シュローダー・アジアパシフィックESGフォーカス・ファンド(資産成長型)

ノーロード つみたて 100円つみたて NISA成長枠

ファンドの特長

  • 日本を含むアジアパシフィック諸国の株式を実質的な主要投資対象とします。
  • 株式の銘柄選択にあたっては、ESG(環境・社会・ガバナンス)の観点を加味します。
  • ESGの観点を組み入れた運用アプローチを有するシュローダー・グループが運用を担当します。
  • 実質的外貨建て資産については、原則として為替ヘッジを行いません。

シュローダーYENターゲット(年2回決算型・年1回決算型)

ノーロード つみたて 100円つみたて

ファンドの特長

  • 世界各国の株式、債券、通貨など様々な資産に分散投資しつつ、日本円をベースとした収益の獲得を目指します。
  • 市場環境などの変化に合わせた、機動的な資産配分の変更とポートフォリオのリスク管理を通じ、収益機会の追求と基準価額の下落リスクの抑制を目指します。
  • 為替変動リスクの低減を図るため、外貨建資産は、機動的に為替ヘッジを行います。
  • 「シュローダーYENターゲット(年2回決算型)」と「シュローダーYENターゲット(年1回決算型)」との間でスイッチングが可能です。(NISA口座についてはスイッチングのお取扱いはありません。)

シュローダー・インカムアセット・アロケーション(1年決算型) Aコース(為替ヘッジなし)・Bコース(為替ヘッジあり)

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ファンドの特長

マザーファンド受益証券への投資を通じて、実質的に、複数のインカムアセット(世界の高配当株式、債券等)に投資し、市場環境に合わせて機動的に資産配分の調整を行う投資信託証券、および海外の債券等に投資する投資信託証券への投資を行います。
Aコース(為替ヘッジなし)の実質外貨建て資産については、為替ヘッジは行いません。
Bコース(為替ヘッジあり)の実質外貨建て資産については、原則として、為替ヘッジにより米ドルと円との間の為替変動リスクの低減を図ることを基本とします。
運用はファミリーファンド方式で行います。マザーファンドの運用にあたっては、ファンド・オブ・ファンズ形式で行います。

シュローダー厳選グロース・ジャパン

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ファンドの特長

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