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世界市場見通し:強気を維持

シュローダー グローバル市場見通し

※本レポートは2024年7月上旬に英語で作成されたものを7月下旬に日本語に翻訳しています。

毎月世界有数の運用会社であるシュローダーのマルチアセット運用チームによる各金融市場の月次見通しをお届けしています。お客様の投資戦略の策定にぜひお役立てください。

今月のポイント

株式に関しては、強気の見通しを維持しています。米国経済が堅調であることに加え、米連邦準備制度理事会(FRB)は秋頃に利下げを開始するとみています。

社債に関しては、中立の見通しを維持しています。流動性やキャリーを好感する一方、政治的不確実性から債券市場のボラティリティが高まる可能性を懸念しています。また、バリュエーションも割高な水準にあります。

資産クラスの見通し

株式 国債 社債 コモディティ
(商品先物)
強気 中立 中立 中立

強気の見通しを維持しています。米国経済が堅調であることに加え、米連邦準備制度理事会(FRB)は秋頃に利下げを開始するとみています。

中立の見通しを維持しています。米国債は妥当な価格水準にあり、強気に転じるためには経済指標の軟化が必要と考えます。財政悪化懸念に対するヘッジとしては、スティープナーを選好しています。

中立の見通しを維持しています。流動性やキャリーを好感する一方、政治的不確実性から債券市場のボラティリティが高まる可能性を懸念しています。また、バリュエーションも割高な水準にあります。

全体として中立の見通しを維持しています。エネルギーは方向性に欠ける展開が続いているほか、産業用金属については製造業の景気サイクル好転を好感するものの中国需要の減退を懸念しています。

見通しの表示:強気 中立 弱気
矢印:対前月での見通しの引き上げ/引き下げを示します。

資産クラス、分類(地域、通貨)毎の見通し

資産クラス 分類 見通し
株式 米国 強気

流動性や利益成長に対する期待感が引き続き支援材料になると考え、強気の見通しを維持しています。

欧州 弱気:対前月での見通しの引き下げ

欧州株式市場では一部の大型銘柄を除いて業績期待が後退しており、限られた銘柄が市場を牽引しています。そのほか、欧州における政治的不確実性の高まりを嫌気して、見通しを弱気に引き下げました。

日本 中立

業績の上方修正がみられることを好感している一方、円安による輸入価格の上昇が消費者信頼感の悪化や中小企業の利益圧迫につながるとみて、中立の見通しを維持しています。

アジア
(除く日本)
強気

製造業関連指標は回復傾向にある中、台湾や韓国などの輸出が改善されることを期待し、強気の見通しを維持しています。ただし、中国については、中国経済の軟化から中立の見通しを維持しています。

新興国 強気

多くの新興国はインフレ抑制を実現しており、より信頼性のある財政政策が行われています。製造業の景気サイクルからも恩恵を受けるとみて、強気の見通しを維持しています。

資産クラス 分類 見通し
国債 米国 弱気

米国債は妥当な価格水準にあると考えるほか、金融市場はFRBの年内2回利下げをほぼ織り込んでいます。インフレ圧力は減退しているものの、消費者信頼感指数や雇用指標は依然として米国経済の底堅さを示しているため、弱気の見通しを維持しています。

欧州
(ドイツ国債)
中立

ユーロ圏インフレ率が依然としてインフレ目標より高いことを受けて、欧州中央銀行(ECB)は7月の理事会で政策金利を据え置きました。政治的不確実性も考慮し、中立の見通しを維持しています。

新興国
(現地通貨建て)
中立

魅力的なバリュエーションとキャリー水準を提供していると考えますが、新興国債券の代替ポジションとして新興国通貨を保有することを選好しており、中立の見通しを維持しています。

インフレ連動債 強気

インフレ圧力は低下基調を維持しています。ただし、インフレ指標の予想外の上振れに対するヘッジになることから、強気の見通しを維持しています。

資産クラス 分類 見通し
投資適格
社債
米国 中立

経済成長や流動性などが支援材料となっています。一方、財政悪化懸念などから、債券市場のボラティリティが高まる局面があるとみています。スプレッドは縮小しており、リスク・リターン特性は魅力的でないと判断し、中立の見通しを維持しています。

欧州 中立

米国投資適格社債と比べてバリュエーションは相対的に安い水準にありますが、欧州における政治的不確実性を考慮し、中立の見通しを維持しています。

新興国
(米ドル建て)
中立

良好な企業ファンダメンタルズ、魅力的なキャリーを評価しているものの、バリュエーションは割高な水準にあると判断し、中立の見通しを維持しています。

資産クラス 分類 見通し
ハイイールド
社債
米国 中立

デフォルト率はピークアウトしたほか、流動性や利回り水準を好感しています。しかし、バリュエーションは割高な水準にあるため、中立の見通しを維持しています。

欧州 中立

バリュエーションは米国ハイイールド社債と比べて安い水準にありますが、欧州における政治的不確実性を懸念し、中立の見通しを維持しています。

資産クラス 分類 見通し
コモディティ
(商品先物)
エネルギー 中立

原油相場はレンジ内での取引が続いています。OPECによる減産が米国からの供給によって相殺される中、需要減速の兆候も見られているため、中立の見通しを維持しています。

強気

利下げサイクルが始まる中、金利低下により金の投資魅力は相対的に高まるとみています。そのほか、テクニカル要因が下落余地を限定するとみて、強気の見通しを維持しています。

産業用金属 中立

製造業の景気サイクルは好転しているものの、グリーン・エネルギーに関連する中国からの需要が減退していることを受けて、中立の見通しを維持しています。

資産クラス 分類 見通し
通貨 米ドル 中立:対前月での見通しの引き下げ

FRBは秋頃に利下げに踏み切るとみているほか、最新の経済指標の内容から米国経済がノーランディングに向かうリスクは低下したと判断し、見通しを中立に引き下げました。

ユーロ 弱気

弱気の見通しを維持しています。ユーロは6月のフランス国民議会解散発表後に付けた安値から反発しましたが、9月に予定されているドイツ州議会選挙がさらなる不確実性をもたらす可能性を懸念しています。

日本円 中立

日本銀行の金融政策正常化に対する期待が高まっているものの、円安基調が続いていることから、中立の見通しを維持しています。

出所:シュローダー。社債に関する見通しは信用スプレッド(デュレーション・ヘッジを前提)の動きに基づくものです。ユーロと日本円は対米ドルの見通しとなります。

本レポートは2024年7月上旬に英語で作成されたものを7月下旬に日本語に翻訳しています。

マネックス証券で取り扱うシュローダーが運用している投資信託

シュローダーはロンドンを本拠地とし、200年以上の歴史を誇る、英国の老舗資産運用グループです。個別企業の調査・分析などのリサーチ力に強みを持つアクティブ運用を中心に、日本株式をはじめ、海外株式・債券、ESG投資、マルチアセット、オルタナティブ投資などのファンドを取り揃えて、日本の投資家の皆さまにグローバルな投資機会を提供しています。

シュローダー・アジアパシフィックESGフォーカス・ファンド(資産成長型)

ノーロード つみたて 100円つみたて NISA成長枠

ファンドの特長

  • 日本を含むアジアパシフィック諸国の株式を実質的な主要投資対象とします。
  • 株式の銘柄選択にあたっては、ESG(環境・社会・ガバナンス)の観点を加味します。
  • ESGの観点を組み入れた運用アプローチを有するシュローダー・グループが運用を担当します。
  • 実質的外貨建て資産については、原則として為替ヘッジを行いません。

シュローダーYENターゲット(年2回決算型・年1回決算型)

ノーロード つみたて 100円つみたて

ファンドの特長

  • 世界各国の株式、債券、通貨など様々な資産に分散投資しつつ、日本円をベースとした収益の獲得を目指します。
  • 市場環境などの変化に合わせた、機動的な資産配分の変更とポートフォリオのリスク管理を通じ、収益機会の追求と基準価額の下落リスクの抑制を目指します。
  • 為替変動リスクの低減を図るため、外貨建資産は、機動的に為替ヘッジを行います。
  • 「シュローダーYENターゲット(年2回決算型)」と「シュローダーYENターゲット(年1回決算型)」との間でスイッチングが可能です。(NISA口座についてはスイッチングのお取扱いはありません。)

シュローダー・インカムアセット・アロケーション(1年決算型) Aコース(為替ヘッジなし)・Bコース(為替ヘッジあり)

ノーロード つみたて 100円つみたて

ファンドの特長

マザーファンド受益証券への投資を通じて、実質的に、複数のインカムアセット(世界の高配当株式、債券等)に投資し、市場環境に合わせて機動的に資産配分の調整を行う投資信託証券、および海外の債券等に投資する投資信託証券への投資を行います。
Aコース(為替ヘッジなし)の実質外貨建て資産については、為替ヘッジは行いません。
Bコース(為替ヘッジあり)の実質外貨建て資産については、原則として、為替ヘッジにより米ドルと円との間の為替変動リスクの低減を図ることを基本とします。
運用はファミリーファンド方式で行います。マザーファンドの運用にあたっては、ファンド・オブ・ファンズ形式で行います。

マネックス証券取扱い「シュローダー・インベストメント・マネジメント」のファンド一覧はこちら

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シュローダー/Schrodersとは、シュローダーplcおよびシュローダー・グループに属する同社の子会社および関連会社等を意味します。