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世界市場見通し:強気を維持

シュローダー グローバル市場見通し

※本レポートは2024年11月上旬に英語で作成されたものを11月下旬に日本語に翻訳しています。

毎月世界有数の運用会社であるシュローダーのマルチアセット運用チームによる各金融市場の月次見通しをお届けしています。お客様の投資戦略の策定にぜひお役立てください。

今月のポイント

株式については、強気の見通しを維持しています。大統領選挙を巡る不確実性が後退しました。米国経済は堅調であるほか、金融政策や財政政策も支援材料になると考えます。

社債については、強気の見通しを維持しています。バリュエーションの観点で米国より魅力的であると判断し、欧州市場への選好姿勢を維持しています。

資産クラスの見通し

株式 国債 社債 コモディティ
(商品先物)
強気 中立:対前月での見通しの引き上げ 強気 中立

強気の見通しを維持しています。大統領選挙を巡る不確実性が後退しました。米国経済は堅調であるほか、金融政策や財政政策も支援材料になると考えます。

見通しを中立に引き上げました。バリュエーションの観点で割安感が浮上しています。ただし、より拡張的な財政政策の実施がインフレ圧力の再燃につながる可能性を懸念し、中立としています。

強気の見通しを維持しています。バリュエーションの観点で米国より魅力的であると判断し、欧州市場への選好姿勢を維持しています。

中国需要が減退する中、全体として中立の見通しを維持しています。ただし、金については見通しを強気に引き上げました。

見通しの表示:強気 中立 弱気
矢印:対前月での見通しの引き上げ/引き下げを示します。

資産クラス、分類(地域、通貨)毎の見通し

資産クラス 分類 見通し
株式 米国 強気

全体として強気の見通しを維持するほか、小型株式と金融セクター株式に対する選好姿勢を高めました。法人税減税が小型株式、規制緩和が金融セクターにとって支援材料になるとみています。

欧州 中立

経済成長見通しが低迷するほか、トランプ氏が掲げる関税政策もマイナスに作用するとみて、中立の見通しを維持しています。ただし、関税の引き上げはユーロ圏経済にとってデフレ要因となり、欧州中央銀行(ECB)による利下げの進展を後押しする可能性があります。

日本 中立

中立の見通しを維持しています。政治的不確実性のほか、日本銀行による金融政策正常化観測などを考慮しています。

アジア
(除く日本)
中立:対前月での見通しの引き下げ

中国に対する見通しを引き下げました。トランプ氏は中国に対して強硬姿勢をとることが予想されます。ただし、関税による影響を相殺するために中国当局は景気刺激策を発表し、周辺国にとって追い風となる可能性があります。

新興国 中立:対前月での見通しの引き下げ

中国人民銀行による金融緩和策の発表を受けて9月末に中国株式は上昇しましたが、その後は材料が不足する中、見通しを中立に引き下げました。

資産クラス 分類 見通し
国債 米国 中立:対前月での見通しの引き上げ

見通しを中立に引き上げました。運用チームで使用するフェア・バリューモデルは米国債が割安な水準にあることを示唆する一方、トランプ氏の勝利を受けて、米国経済がリフレに向かい、高金利環境が継続する「レジーム・シフト」によるリプライシングの可能性を懸念しています。

欧州 中立

ユーロ圏インフレ指標は再び上昇しましたが、依然としてECBの目標インフレと同程度の水準にあります。経済成長を巡る懸念も広がる中、ECBは金融緩和を進展する余地があります。全体としては中立としていますが、フランスやイタリアに対する選好姿勢を強めています。

新興国
(現地通貨建て)
中立

中立の見通しを維持しています。キャリーは魅力的な水準にありますが、米ドル高が進行する可能性を懸念しています。

米国インフレ
連動債
中立

米国経済はリフレ方向に傾斜すると考えますが、足元、ブレーク・イーブン・インフレ率が上昇したことを踏まえ、中立の見通しを維持しています。

資産クラス 分類 見通し
投資適格
社債
米国 弱気:対前月での見通しの引き下げ

見通しを弱気に引き下げました。利回りは魅力的な水準にありますが、スプレッドは直近20年間で最低水準にあります。また、米国投資適格社債はデュレーションが相対的に長く、金利感応度が高いため、債券市場のボラティリティの高まりによる影響を受けやすいと考えます。

欧州 中立

中立の見通しを維持しています。米国投資適格社債対比でスプレッドは魅力的な水準にあります。欧州経済成長を巡る懸念はあるものの、ECBによる利下げが支援材料になると考えます。

新興国
(米ドル建て)
中立

中立の見通しを維持しています。先進国債券市場対比で魅力的な利回りを提供していますが、米金利上昇による影響を注視しています。

資産クラス 分類 見通し
ハイイールド
社債
米国 中立

中立の見通しを維持しています。米国投資適格社債と同様、スプレッドは低水準にあります。

欧州 強気

強気の見通しを維持しています。米国ハイイールド社債対比でスプレッド水準は魅力的です。さらなるスプレッドの縮小余地があるほか、金利低下も追い風になるとみています。

資産クラス 分類 見通し
コモディティ
(商品先物)
エネルギー 中立

中立の見通しを維持しています。足元の供給は依然として十分な水準にあるほか、2025年の需要増については、OPEC以外の国による供給を増やすことで賄うことができると考えます。

強気:対前月での見通しの引き上げ

見通しを再び強気に引き上げました。中国当局による景気刺激策の発表を受けて金から中国株式に資金が流入すると考えていましたが、その後の中国当局による政策動向や各中央銀行からの需要が再び高まったことを考慮しました。

産業用金属 中立

中立の見通しを維持しています。これまで公表された中国当局による景気刺激策は、地方政府の債務に焦点を当てており、需要を刺激するには不十分であると考えます。そのほか、製造業の先行指標も低迷しています。

資産クラス 分類 見通し
通貨 米ドル 強気:対前月での見通しの引き上げ

トランプ氏が掲げる関税引き上げや米国株式への資金流入、各中央銀行との金融緩和幅に乖離が生じる可能性等を踏まえ、見通しを強気に引き上げました。

ユーロ 弱気

欧州経済は低迷しているほか、トランプ氏の関税引き上げはさらなるマイナス要因となる可能性があります。ECBは金融緩和を進展するとみて、弱気の見通しを維持しています。

日本円 中立

国内政治や日本銀行の金融政策を巡る不確実性を踏まえ、中立の見通しを維持しています。

出所:シュローダー。社債に関する見通しは信用スプレッド(デュレーション・ヘッジを前提)の動きに基づくものです。ユーロと日本円は対米ドルの見通しとなります。

本レポートは2024年11月上旬に英語で作成されたものを11月下旬に日本語に翻訳しています。

マネックス証券で取り扱うシュローダーが運用している投資信託

シュローダーはロンドンを本拠地とし、200年以上の歴史を誇る、英国の老舗資産運用グループです。個別企業の調査・分析などのリサーチ力に強みを持つアクティブ運用を中心に、日本株式をはじめ、海外株式・債券、ESG投資、マルチアセット、オルタナティブ投資などのファンドを取り揃えて、日本の投資家の皆さまにグローバルな投資機会を提供しています。

シュローダー・アジアパシフィックESGフォーカス・ファンド(資産成長型)

ノーロード つみたて 100円つみたて NISA成長枠

ファンドの特長

  • 日本を含むアジアパシフィック諸国の株式を実質的な主要投資対象とします。
  • 株式の銘柄選択にあたっては、ESG(環境・社会・ガバナンス)の観点を加味します。
  • ESGの観点を組み入れた運用アプローチを有するシュローダー・グループが運用を担当します。
  • 実質的外貨建て資産については、原則として為替ヘッジを行いません。

シュローダーYENターゲット(年2回決算型・年1回決算型)

ノーロード つみたて 100円つみたて

ファンドの特長

  • 世界各国の株式、債券、通貨など様々な資産に分散投資しつつ、日本円をベースとした収益の獲得を目指します。
  • 市場環境などの変化に合わせた、機動的な資産配分の変更とポートフォリオのリスク管理を通じ、収益機会の追求と基準価額の下落リスクの抑制を目指します。
  • 為替変動リスクの低減を図るため、外貨建資産は、機動的に為替ヘッジを行います。
  • 「シュローダーYENターゲット(年2回決算型)」と「シュローダーYENターゲット(年1回決算型)」との間でスイッチングが可能です。(NISA口座についてはスイッチングのお取扱いはありません。)

シュローダー・インカムアセット・アロケーション(1年決算型) Aコース(為替ヘッジなし)・Bコース(為替ヘッジあり)

ノーロード つみたて 100円つみたて

ファンドの特長

マザーファンド受益証券への投資を通じて、実質的に、複数のインカムアセット(世界の高配当株式、債券等)に投資し、市場環境に合わせて機動的に資産配分の調整を行う投資信託証券、および海外の債券等に投資する投資信託証券への投資を行います。
Aコース(為替ヘッジなし)の実質外貨建て資産については、為替ヘッジは行いません。
Bコース(為替ヘッジあり)の実質外貨建て資産については、原則として、為替ヘッジにより米ドルと円との間の為替変動リスクの低減を図ることを基本とします。
運用はファミリーファンド方式で行います。マザーファンドの運用にあたっては、ファンド・オブ・ファンズ形式で行います。

マネックス証券取扱い「シュローダー・インベストメント・マネジメント」のファンド一覧はこちら

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シュローダー/Schrodersとは、シュローダーplcおよびシュローダー・グループに属する同社の子会社および関連会社等を意味します。