※本レポートは2025年2月上旬に英語で作成されたものを2月下旬に日本語に翻訳しています。
毎月世界有数の運用会社であるシュローダーのマルチアセット運用チームによる各金融市場の月次見通しをお届けしています。お客様の投資戦略の策定にぜひお役立てください。
今月のポイント
株式については、強気の見通しを維持しています。多くの不確実要因がありますが、株式市場は堅調さを見せ、上昇基調を維持しています。
社債については、欧州ハイイールド債券に対して、強気の見通しを維持しています。金融市場ではボラティリティ(変動性)が高まっているものの、特に欧州クレジット資産のスプレッドは安定性を示しています。
株式 | 国債 | 社債 | コモディティ (商品先物) |
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強気の見通しを維持しています。多くの不確実要因がありますが、株式市場は堅調さを見せ、上昇基調を維持しています。 |
中立の見通しを維持しています。ディスインフレの傾向は支援材料になると考えますが、関税引き上げの影響やインフレ再燃のリスクを不確実要因としてみています。 |
欧州ハイイールド債券に対して、強気の見通しを維持しています。金融市場ではボラティリティ(変動性)が高まっているものの、特に欧州クレジット資産のスプレッドは安定性を示しています。 |
全体として、中立の見通しを維持しています。 |
見通しの表示:●強気 ●中立 ●弱気
矢印:対前月での見通しの引き上げ/引き下げを示します。
資産クラス | 分類 | 見通し | |
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株式 | 米国 | ![]() |
政治的不確実性は高まっていますが、堅調な米国経済、足元の好調な業績発表が支援材料になるとみて、強気の見通しを維持しています。 |
欧州 | ![]() |
強気の見通しを維持しています。欧州政治を巡る不確実性は高まっているものの、悲観的な見方は既に市場に織り込まれているとみています。また、米国による関税引き上げの可能性が懸念される中、欧州株式は堅調さをみせています。 |
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日本 | ![]() |
世界的に不確実性が高まっているほか、日本固有のカタリストにも欠けることから、中立の見通しを維持しています。 |
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アジア (除く日本) |
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中立の見通しを維持しています。中国について、当局が景気刺激策を打ち出す可能性はあるものの、関税を巡る米中緊張の高まりを懸念しています。そのほか、台湾で半導体在庫が高水準にあること、米国の関税政策を巡る不確実性を懸念しています。 |
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新興国 | ![]() |
米国の関税政策の不確実性を懸念し、中立としています。 |
資産クラス | 分類 | 見通し | |
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国債 | 米国 | ![]() |
中立の見通しを維持しています。バリュエーションは魅力的な水準に近付きつつありますが、堅調な米国経済やインフレ再燃リスクを背景に、米連邦準備制度理事会(FRB)は短期的には利下げを急ぐ必要はないとの見解を示しました。 |
欧州 | ![]() |
中立の見通しを維持しています。短期的には欧州インフレは減速基調を維持するとみていますが、関税や地政学的リスクを巡る不確実性を懸念しています。 |
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新興国 (現地通貨建て) |
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一部の市場では実質金利が過去最高水準付近に上昇しており、バリュエーションは魅力的であるとみています。ただし、米ドル高の進行や関税の応酬等の可能性を懸念し、中立の見通しを維持しています。 |
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米国インフレ 連動債 |
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各種インフレ指標は異なる見解を示唆していることから、中立の見通しを維持しています。 |
資産クラス | 分類 | 見通し | |
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投資適格 社債 |
米国 | ![]() |
弱気の見通しを維持しています。バリュエーションは割高な水準にあるほか、インフレ・リスク、需要が減退する可能性を懸念しています。 |
欧州 | ![]() |
中立の見通しを維持しています。米国対比でバリュエーションは魅力的な水準にあるほか、変動金利が多く活用されていることから、ECBの追加利下げはポジティブな材料となるとみています。 |
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新興国 (米ドル建て) |
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中立の見通しを維持しています。先進国市場対比で魅力的な利回りを提供していますが、米金利上昇による影響を注視しています。 |
資産クラス | 分類 | 見通し | |
---|---|---|---|
ハイイールド 社債 |
米国 | ![]() |
中立の見通しを維持しています。足元の業績を踏まえるとレバレッジは安定的な水準にある等、企業ファンダメンタルズは堅調であるとみています。ただし、バリュエーションは割高な水準にあるほか、需要の減退の可能性から上昇余地は限定的であるとみています。 |
欧州 | ![]() |
強気の見通しを維持しています。欧州中央銀行(ECB)による利下げの進展、欧州では緩やかであるもののプラスの経済成長が見込まれること、インフレ動向などが支援材料になるとみています。 |
資産クラス | 分類 | 見通し | |
---|---|---|---|
コモディティ (商品先物) |
エネルギー | ![]() |
OPEC+は減産計画を依然として維持する中、2025年の原油市場は大幅に供給過多となるとの見方から、弱気の見通しを維持しています。 |
金 | ![]() |
強気の姿勢を維持しています。各中央銀行から旺盛な需要がみられるほか、投資家による金保有は依然として低い水準にあるとみており、さらなる需要増加の可能性があると考えます。 |
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産業用金属 | ![]() |
中国需要が減退していることから、中立の見通しを維持しています。 |
資産クラス | 分類 | 見通し | |
---|---|---|---|
通貨 | 米ドル | ![]() |
米国政府の関税引き上げに対する強硬的な姿勢は短期的にはプラスに働くとみるほか、テクニカル要因も支援材料になるとみて、強気の見通しを維持しています。 |
ユーロ | ![]() |
米国の関税政策の動向に影響を受けるとみて、見通しを弱気に引き下げました。 |
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日本円 | ![]() |
中立の見通しを維持しています。ただし、米国の関税政策を巡る不確実性、金融市場のボラティリティの高まり等を背景に安全資産需要が高まり、円にとって支援材料となる可能性があると考えます。 |
出所:シュローダー。社債に関する見通しは信用スプレッド(デュレーション・ヘッジを前提)の動きに基づくものです。ユーロと日本円は対米ドルの見通しとなります。
本レポートは2025年2月上旬に英語で作成されたものを2月下旬に日本語に翻訳しています。
シュローダーはロンドンを本拠地とし、200年以上の歴史を誇る、英国の老舗資産運用グループです。個別企業の調査・分析などのリサーチ力に強みを持つアクティブ運用を中心に、日本株式をはじめ、海外株式・債券、ESG投資、マルチアセット、オルタナティブ投資などのファンドを取り揃えて、日本の投資家の皆さまにグローバルな投資機会を提供しています。
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