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世界市場見通し:中立に引き下げ

シュローダー グローバル市場見通し

本レポートは2025年4月上旬に英語で作成されたものを4月下旬に日本語に翻訳しています。

毎月世界有数の運用会社であるシュローダーのマルチアセット運用チームによる各金融市場の月次見通しをお届けしています。お客様の投資戦略の策定にぜひお役立てください。

今月のポイント

株式については、見通しを中立に引き下げました。米国の関税政策が短期的に経済成長およびインフレに与える影響を懸念しました。ただし、政策が撤回された場合は株式市場は急速に回復する可能性もあると考えます。

社債については、見通しを弱気に引き下げました。特に、株式市場のボラティリティ上昇を踏まえると、米国社債市場は楽観的な見方を織り込んでおり、さらなるスプレッド拡大余地があるとみています。

資産クラスの見通し

株式 国債 社債 コモディティ
(商品先物)
中立:対前月での見通しの引き下げ 中立 弱気:対前月での見通しの引き下げ 中立

見通しを中立に引き下げました。米国の関税政策が短期的に経済成長およびインフレに与える影響を懸念しました。ただし、政策が撤回された場合は株式市場は急速に回復する可能性もあると考えます。

中立の見通しを維持しています。「解放の日」以降のボラティリティ上昇を受けて割安な水準に到達したとみるものの、通商政策がインフレ再燃を招く可能性を懸念しています。​

見通しを弱気に引き下げました。特に、株式市場のボラティリティ上昇を踏まえると、米国社債市場は楽観的な見方を織り込んでおり、さらなるスプレッド拡大余地があるとみています。

金に対しては強気、エネルギーに対しては弱気の姿勢を維持しています。そのほか、米中貿易摩擦の激化を懸念し、産業用金属の見通しを中立に引き下げました。全体としては中立を維持します。

見通しの表示:強気 中立 弱気
矢印:対前月での見通しの引き上げ/引き下げを示します。

資産クラス、分類(地域、通貨)毎の見通し

資産クラス 分類 見通し
株式 米国 弱気:対前月での見通しの引き下げ

トランプ政権の政策が米国経済にスタグフレーション圧力をかけることを懸念し、見通しを弱気に引き下げました。グローバリゼーションに逆回転をかけるような政策は、米国資産需要を減退させる可能性があります。

欧州 強気

強気の見通しを維持しています。ドイツの財政拡大などは、欧州経済成長率を押し上げる可能性があります。また、欧州株式のバリュエーションは米国対比魅力的であるみています。

日本 中立

インフレ期待や実質賃金の上昇、緩和的な財政政策等は支援材料とみる一方、安全通貨としての円需要の高まりや輸出依存度が高い企業が多いことを踏まえ、中立の見通しを維持しています。

アジア
(除く日本)
中立:対前月での見通しの引き下げ

中国について、当局がハイテク・消費関連分野を支援する姿勢を見せたことを好感する一方、米中貿易摩擦の激化を懸念し、見通しを中立に引き下げました。また、韓国や台湾については、関税措置は一時停止されたものの、製造業の景気サイクルを懸念し中立としています。

新興国 中立:対前月での見通しの引き下げ

米中貿易摩擦の激化を懸念し、見通しを中立に引き下げました。

資産クラス 分類 見通し
国債 米国 中立

中立の見通しを維持しています。米国債券市場のバリュエーションは割安な水準に到達したとみる一方、財政に対する信認やトランプ政権の政策がインフレ圧力を招く可能性を考慮しました。

欧州
(ドイツ国債)
中立

中立の見通しを維持しています。ドイツ政府が防衛費を増額する方針を示すなど構造的転換が見られ、利回り低下余地は限定的となる可能性があります。

新興国
(現地通貨建て)
強気

強気の見通しを維持しています。魅力的な利回りを提供しているほか、米ドル安も支援材料になるとみています。

米国インフレ
連動債
中立

インフレよりも経済成長に対する懸念が高まっており、バリュエーションは魅力的な水準にあるとみています。一方、関税が誘発する景気後退がインフレ圧力を緩和させる可能性もあり、中立の見通しとしています。

資産クラス 分類 見通し
投資適格
社債
米国 弱気

弱気の見通しを維持しています。バリュエーションは依然として割高な水準にあるほか、景気後退懸念がさらに高まることを警戒しています。

欧州 中立

中立の見通しを維持しています。米国対比でバリュエーションは魅力的な水準にあるとみていますが、昨今のアウトパフォームを受けて中立としています。

新興国
(米ドル建て)
中立

中立の見通しを維持していますが、アジア地域への集中度が高いため、関税の動向を注視しています。

資産クラス 分類 見通し
ハイイールド
社債
米国 弱気:対前月での見通しの引き下げ

見通しを弱気に引き下げました。スプレッド拡大余地があるとみています。また、米国ハイイールド債券市場は消費関連セクターへのエクスポージャーが大きいことも懸念しています。

欧州 中立

中立の見通しを維持していますが、自動車セクターに対するエクスポージャーが大きいことを警戒しています。

資産クラス 分類 見通し
コモディティ
(商品先物)
エネルギー 弱気

弱気の見通しを維持しています。OPEC+が減産縮小に動く中、経済成長減速に伴い需要が減退し、需給が緩む可能性があります。

強気

強気の姿勢を維持しています。地政学的リスクに対するヘッジ機能を提供するほか、中央銀行や個人投資家による旺盛な需要が支援材料になるとみています。

産業用金属 中立:対前月での見通しの引き下げ

見通しを中立に引き下げました。貿易戦争が激化し、製造業の景気サイクルに与える影響を懸念しました。

資産クラス 分類 見通し
通貨 米ドル 弱気:対前月での見通しの引き下げ

見通しを弱気に引き下げました。関税政策に対する警戒感から米国資産が売られる展開となっており、安全通貨としての地位を疑問視しています。

ユーロ 強気

強気の見通しを維持しています。欧州圏における財政拡大のほか、米国資産からの資金流出も支援材料になるとみています。

日本円 強気:対前月での見通しの引き上げ

見通しを強気に引き上げました。世界的なセンチメント悪化から、円に対する需要が高まっています。また、日本のインフレ、賃金動向は日銀の金融政策正常化をサポートする可能性があります。

出所:シュローダー。社債に関する見通しは信用スプレッド(デュレーション・ヘッジを前提)の動きに基づくものです。ユーロと日本円は対米ドルの見通しとなります。

本レポートは2025年4月上旬に英語で作成されたものを4月下旬に日本語に翻訳しています。

マネックス証券で取り扱うシュローダーが運用している投資信託

シュローダーはロンドンを本拠地とし、200年以上の歴史を誇る、英国の老舗資産運用グループです。個別企業の調査・分析などのリサーチ力に強みを持つアクティブ運用を中心に、日本株式をはじめ、海外株式・債券、ESG投資、マルチアセット、オルタナティブ投資などのファンドを取り揃えて、日本の投資家の皆さまにグローバルな投資機会を提供しています。

シュローダー・アジアパシフィックESGフォーカス・ファンド(資産成長型)

ノーロード つみたて 100円つみたて NISA成長枠

ファンドの特長

  • 日本を含むアジアパシフィック諸国の株式を実質的な主要投資対象とします。
  • 株式の銘柄選択にあたっては、ESG(環境・社会・ガバナンス)の観点を加味します。
  • ESGの観点を組み入れた運用アプローチを有するシュローダー・グループが運用を担当します。
  • 実質的外貨建て資産については、原則として為替ヘッジを行いません。

シュローダー日本株式オープン

ノーロードつみたて100円つみたてNISA成長枠

ファンドの特長

  • わが国の株式を実質的な主要投資対象とし、信託財産の成長を目的として、積極的な運用を行います。
  • TOPIX(東証株価指数、配当込み)をベンチマークとします。

シュローダー・インカムアセット・アロケーション(1年決算型) Aコース(為替ヘッジなし)・Bコース(為替ヘッジあり)

ノーロード つみたて 100円つみたて

ファンドの特長

マザーファンド受益証券への投資を通じて、実質的に、複数のインカムアセット(世界の高配当株式、債券等)に投資し、市場環境に合わせて機動的に資産配分の調整を行う投資信託証券、および海外の債券等に投資する投資信託証券への投資を行います。
Aコース(為替ヘッジなし)の実質外貨建て資産については、為替ヘッジは行いません。
Bコース(為替ヘッジあり)の実質外貨建て資産については、原則として、為替ヘッジにより米ドルと円との間の為替変動リスクの低減を図ることを基本とします。
運用はファミリーファンド方式で行います。マザーファンドの運用にあたっては、ファンド・オブ・ファンズ形式で行います。

マネックス証券取扱い「シュローダー・インベストメント・マネジメント」のファンド一覧はこちら

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シュローダー/Schrodersとは、シュローダーplcおよびシュローダー・グループに属する同社の子会社および関連会社等を意味します。