
※本レポートは2025年10月上旬に英語で作成されたものを10月下旬に日本語に翻訳しています。
毎月世界有数の運用会社であるシュローダーのマルチアセット運用チームによる各金融市場の月次見通しをお届けしています。お客様の投資戦略の策定にぜひお役立てください。
今月のポイント
株式・国債・コモディティは変化なく、社債を引き上げています。ファンダメンタルズの悪化に伴い、スプレッドの縮小が見られることが要因です。
| 株式 | 国債 | 社債 | コモディティ (商品先物) |
|---|---|---|---|
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強気の見通しを維持しています。引き続き、米国経済が景気後退に陥る可能性は低いとみています。バリュエーションには割高感が生じていますが、企業業績が堅調であることを好感しています。 |
弱気の見通しを維持しています。金融市場は、米金融当局の利下げ期待を過度に織り込んでいるとみています。運用チームでモニタリングするフェア・バリュー・モデルは、米国債が割高な水準にあることを示唆しています。 |
見通しを弱気に引き下げました。投資適格社債市場を筆頭に、スプレッドは縮小しており、ファンダメンタルズが悪化した際の影響が大きいとみています。 |
全体としては中立の見通しを維持しています。コモディティ市場では二極化が見られ、供給混乱を背景にベースメタルは上昇する可能性があります。また、金については、ヘッジ手段として引き続き選好姿勢を維持しています。 |
見通しの表示:●強気 ●中立 ●弱気
矢印:対前月での見通しの引き上げ/引き下げを示します。
| 資産クラス | 分類 | 見通し | |
|---|---|---|---|
| 株式 | 米国 | ![]() |
強気の見通しを維持しています。バリュエーションは割高な水準にある一方、企業の業績動向等が支援材料になるとみています。 |
| 欧州 | ![]() |
中立の見通しを維持しています。中型株式に魅力的な投資機会があるとみますが、大型株式の利益成長は鈍化しており、ポジティブ・サプライズの余地は限定的であるとみています。 |
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| 日本 | ![]() |
中立の見通しを維持しています。関税を巡る不透明感の緩和や企業改革に支えられていますが、依然としてファンダメンタルズの相対妙味は薄く、円相場の短期的な変動に影響を受けることも懸念しています。 |
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| アジア (除く日本) |
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強気の見通しを維持しています。一部の経済指標は底打ちの兆しを示し、世界株式対比で割安な水準にある中国株式のバリュエーション改善をサポートする可能性があります。また、台湾や韓国についても、人工知能(AI)関連技術への需要から恩恵を受けると考えます。 |
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| 新興国 | ![]() |
強気の見通しを維持しています。地域やセクターの観点でローテーションが見られ、年初来、広範な市場が堅調に推移しています。 |
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| 資産クラス | 分類 | 見通し | |
|---|---|---|---|
| 国債 | 米国 | ![]() |
金融市場が織り込む利下げ期待は過度であるとみて、弱気の見通しを維持しています。また、フェア・バリュー・モデルは、米国債が割高な水準にあり、米金利が上昇する可能性を示唆しています。 |
| 欧州 | ![]() |
中立の見通しを維持していますが、オランダの財政動向や規制変更などを考慮すると、割高な水準にあると認識しています。 |
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| 新興国 (現地通貨建て) |
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中立の見通しを維持しています。アジアでは、バリュエーションに割高感が生じており、アウトパフォームの余地は限定的であると考えます。 |
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| 米国インフレ 連動債 |
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中立の見通しを維持しています。ただし、今後想定される利下げや関税の影響を考慮すると、インフレが再燃するリスクがあると考えます。 |
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| 資産クラス | 分類 | 見通し | |
|---|---|---|---|
|
投資適格 社債 |
米国 | ![]() |
スプレッドは非常に割高な水準にあり、ファンダメンタルズが悪化した際の影響を懸念しています。ローン市場における破綻事例などに対する脆弱性から、見通しを弱気に引き下げました。 |
| 欧州 | ![]() |
中立の見通しを維持しています。米国と比較して、全体的に信用力が高く、相対的に欧州を選好しています。ただし、バリュエーションは依然として割高であることから、中立の見通しとしています。 |
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| 新興国 (米ドル建て) |
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中立の見通しを維持しています。需要動向はわずかに改善したほかマクロ経済も良好である一方、バリュエーション妙味が乏しいとみています。 |
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| 資産クラス | 分類 | 見通し | |
|---|---|---|---|
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ハイイールド 社債 |
米国 | ![]() |
労働市場や消費者における脆弱性がみられるため、見通しを弱気に引き下げました。起債市場では旺盛な需要が観測されているものの、非公開のクレジット市場とローン市場は軟化の兆候が見られています。 |
| 欧州 | ![]() |
米国と比較して、高い信用力、魅力的なバリュエーションやヘッジ後利回りを考慮し、米国対比で選好を維持しています。 |
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| 資産クラス | 分類 | 見通し | |
|---|---|---|---|
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コモディティ (商品先物) |
エネルギー | ![]() |
中立の見通しを維持しています。石油供給量は大幅に増加しています。在庫増加、ひいては価格下落につながる可能性があると考えます。 |
| 金 | ![]() |
強気の見通しを維持しています。財政問題やインフレ、地政学的不確実性など様々な要因に対するヘッジ効果を期待しています。 |
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| 産業用金属 | ![]() |
見通しを強気に引き上げました。供給混乱や中国における脱炭素化の推進、一部の製造業景気指標の改善などを背景に、ベースメタル需要に持続的な回復が見込まれます。 |
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| 資産クラス | 分類 | 見通し | |
|---|---|---|---|
| 通貨 | 米ドル | ![]() |
弱気の見通しを維持しています。海外投資家は、米ドルから金に分散投資先を変更していると考えます。 |
| ユーロ | ![]() |
強気の見通しを維持しています。域内のマクロ経済成長の勢いに支えられています。 |
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| 日本円 | ![]() |
中立の見通しを維持しています。政治的な不安定性が円相場の重しとなる可能性があります。 |
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出所:シュローダー。社債に関する見通しは信用スプレッド(デュレーション・ヘッジを前提)の動きに基づくものです。ユーロと日本円は対米ドルの見通しとなります。
本レポートは2025年10月上旬に英語で作成されたものを10月下旬に日本語に翻訳しています。
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